年初のアメリカ・イラクの衝突に続いてコロナウイルス脅威により1/27の株価は大きく値下がりしました。
ただ、これは恐らく調整局面という位置付けの一時的な下げになると予想されます。
(一時的な下げになると思われる理由)
・金利は引き続き据え置き
・経済指標で著しく悪い材料は出ていない
・アメリカ各企業の決算状況は引き続き好調
とりわけ金利の影響が大きいと思います。
現在の株高は金利の低さと金融緩和がもたらしています。危機的状況を感じさせるニュースがあった場合は下げることになると思いますが、資金供給が続く限りはその影響は一時的なものになるようブレーキがかかると思われます。
反対に市場への資金供給のボリュームが落ちた時が要注意です。
この場合は中期的な調整局面であったり、不安材料をきっかけに低迷することになる可能性が高いです。
<短期的な下落に対してはどうしたら良い?>
基本的には「自分自身の投資方針に従うだけ」です。
・グロース投資なら自分が設定した損切りラインを超えれば売却、超えなければそのまま
・バリュー投資なら、一時的な下落は買いの検討ですが、基本的には長期スパンで考えるので資金的に余裕がなければそのままになると思います。
・積立投資をしている方であれば、全く気にせずカレンダーに従い積立購入するだけです
強いて言えば、一括で買い付けるのであれば短期的な下落局面は背中を押してくれると思います。少しでも価格が安い方が収益に繋がるのでいわゆる「買い時到来」と解釈できます。
ポイントは雑音に惑わされないようにすることだと思います。気にせずルールに従えるかどうかが試されます。
<長期的下落局面を迎えたかどうかのサインは?>
一方で、下落が一時的なものか長期下落のきっかけなのかを見ていかないといけないのですが、そのサインははっきり出るものではありません。
やはり先ほども述べたとおり、金利の動向と金融緩和がどこまで続けられるかだと思います。この潮目が変わった時が注意点。
企業の決算や経済指標も気にしておく必要がありますが、一番は今回の株高が金利引き下げと金融緩和がもたらしている以上そのきっかけになった材料がどこまで継続できるかをまず見ておくべきだと思います。
無論、経済施策などのあれこれを吹っ飛ばすような大きな問題が生じた場合はこの限りにあらずですがそうなったらもう仕方がないかなと。そのためにリスクオフ資産にも目配りする必要があるという話でもあります。