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【資産運用分析】NISAとつみたてNISAはディフェンシブに

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今回は「ディフェンシブ銘柄の意義」をNISAの特徴と絡めて説明します。

 

ディフェンシブ銘柄とは

・価格の変動率が低い

ポートフォリオの下落率の低下に貢献する(他の銘柄や資産との相関性が低い)

・常に安定した収益を稼ぐことができる

 

といった特徴を有している銘柄や資産です。

 

例えばジョンソン&ジョンソンやP&Gなどは非常に堅牢な銘柄です。

値動きが安定しています。

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コロナショックで20ドルほど下落しましたがその後はゆっくりですが、回復しています。保守的な銘柄はコロナショックの影響を引きずっていますが、P&Gはそういった中でも最高値を更新する力強さを持っている企業で「ディフェンシブ銘柄の代表格」と言えます。

 

ここでNISAの話に移ります。

NISAの特徴は

・譲渡益(売却益)、配当益が非課税

・一般NISAであれば5年間(ロールオーバーすれば最大10年間)非課税効果は保持

というものです。このため、NISAで購入する商品は「簡単に売却しなくて良いもの」を選択するのが適切です。

 

値動きの荒っぽいものよりも、値動きが安定しているものが適しています。このためディフェンシブ銘柄はNISA口座と相性が良いです。

 

ポートフォリオ全体が値動きの荒っぽいものや、資産を稼ぐために購入するものを選ぶと非常に不安定となります。資産を一気に増やす目的があるならともかく、10年スパンで段階的に増やしていくことを考えているのであれば一定の割合は守りにシフトした方が良いです。

 

これはサッカーのシステムと似ています。フィールドプレーヤー10人が全てフォワードだと多く点が入る可能性が高いですが、失点も多くなる可能性が高いです。3人ないしは4人がディフェンスに入ることが一般的なように3割〜4割程度はディフェンシブに構築した方が心穏やかに投資することができると思います。

 

この3割〜4割のディフェンシブ銘柄をNISA口座で購入すれば税金メリットも得られて効率的です。

 

ただし、ディフェンシブ銘柄は万能ではなくデメリットもあります。

それは「成長率に乏しい」「成長サプライズは期待できない」ことです。

 

老成された銘柄なので、ある日突然何%も一気に上昇することはまずありません。決算が良かったから、好景気だからグングン株価が伸びることはなく緩やかに上昇(あるいは横ばい)するのでポートフォリオ全てをディフェンシブにするのは得策ではありません。この点には注意が必要です。

 

<つみたてNISAの場合はどうしたら良いか?>

年間40万円まで指定の投資信託を積み立てるつみたてNISAは

・毎月3万円

・ボーナス月に+2万円×2

の積立を20年間継続して800万円分投資することができます。

 

ポイントは投資できる商品が限られる点です。

選択肢がほとんどないので、上述の毎月3万円の積立は

・全世界

・全米

に対して投資する投資信託に素直に投資した方が良いと思います。

 

これは長期間に渡って積み立てるものなので、なるべく幅広くかつ成長メリットが享受出来るものに投資した方が効果が高まるからです。20年後を見据えたときにどの国が伸びるかわからない(あるいはどの国が伸びても構わない)と考えるのであれば全世界。

 

色々言われているけどまあ20年であればアメリカは引き続きトップあるいは落ちたとしてもその次ぐらいの成長率では?と思う方は全米をターゲットとした投資信託を選ぶのが最適です。しかも手数料・信託報酬が格安なのでランニングコストの面からもオススメです。