歴史的暴落によって大半の株価が下がりました。
例外はTIF(ティファニー)のような銘柄じゃないかなと。
TIFは面白いのがルイヴィトン社(LVMH)からの買収の話をきっかけに一気に上昇した後は見ての通りほぼ横ばい。コロナショックでも下げ幅が小さかったことがわかります。
これは
・買収を控えている
・コロナショックの影響を受けにくい銘柄(ウイルスによって、貴金属・宝石を買わない訳ではないためブランド価値は毀損しない)
といった点があると思います。
とはいえ大半の銘柄は下落しています。
好調のV(ビザ)も50ドル以上値下がりしました。
さてこういった状況で個別株投資はどうあるべきでしょうか。
S&P500の指数に連動したETF(SPY)を見ると急激に下がった後に少し上昇しています。
コロナショック後の各国の取り組みは
・喫緊の経済対策:現金支給など即効性の高い対策
・短期的、中期的に見た経済対策:財政出動など
といったものです。つまり「株価下落の底打ち・上昇に向けた取り組み」です。
しかしながら、こういった取り組みがすぐに効果を発揮するとは限りません。
基本的には
・感染者数、死亡率の減少などコロナショックの終息が見えてくる
・終息が見えなくても経済活動再開に向けた兆しが見えてくる
といった材料、つまり安心感が必要だと思います。
なので、個別株投資をするのであれば今は「仕込みの時期」という見方もあります。
短期的には上下動を繰り返すものの、安心材料が出てくれば回復するというのは素直な発想だと思います。
ただ注意しないといけないのは
・コロナショックによる経済の負の影響(雇用者数の減少、経済指標値の減少など)
の度合いがまだ見えていない
・負の影響を市場がどの程度織り込んでいるかが見えていない
点です。
ここまでの暴落がコロナショックによる負の影響を全て織り込んでいるのであれば、これ以上底に向かうのは「さらに予想もしなかった事態」がなければ可能性として低いと言えますが、まだあらゆる材料が織り込まれていないのであれば今後どうなるかは予想がつきません。
個人的には個別株投資に関してはかなり慎重に臨むべきだと思います。
今がチャンスかどうかはわからないですが、最高値をつけた時点からは大幅に下がっているためそこを評価するのであれば買い時ですが不透明な材料が多いままである以上、慎重に少しずつ買い進めた方が賢明です。
一気に買い付けるとこの先新たな底に向かう時に資金がショートしてしまいます。
そうなると機会損失になってしまうので、機会は継続して伺いつつ資金は少しずつ投入することをオススメします。
また今は様子見という方は個別株はいったんお休みしてETFなどブレ幅が個別株より小さいもので様子を伺うという選択もあると思います。
何にしても今は慌てる時期ではないと思いますし、株式から完全撤退する時期でもないと思います。ただあくまで慎重であるべきだとは思います。