私は「投資診断士」という資格を持っています。
まだ創設まもない資格です。
今後どうなるかは分からないですが、今の段階だと
・投資のスタートアップサポート
・FPの投資版
という位置付けだと捉えています。
なので、これから投資を始める方に不安なく始めてもらう方法を伝えることがミッションでもあると考えています。
そんな投資診断士の私が勧める、これから投資を始める方に勧める投資方法は
やはりインデックス投資だと思います。
<インデックス投資を勧める理由>
・手軽、かつ手間がかからない
・貯金、貯蓄に近いイメージで取り組める
・(長期的に)収益を得られる可能性が高い投資方法である
一番良いのは手軽であるということです。
例えば
・アメリカの株式市場に連動した商品
・日経平均に連動した商品
に積立投資をすればそれで終了。あとはほったらかしでOKという考え方です。
ここで2つの意見が出てきます。
1.株式市場に連動した商品だけを買う
2.株式以外の資産(債券や金など)も一緒に買う
1.は例えばS&P500に連動したヴァンガード社のETF(VOOを買う)
2.は例えばレイダリオの全天候型ポートフォリオ(SPY,IEF,TLT,IAU,SLVの5つを買う)
です。
バックテスト(過去のパフォーマンスチェック)をした結果は
「ほぼ同じ」でした。
どちらにしても順調に収益を上げることができたという訳です。
ただし、収益獲得までの推移が違います。
1.は下落する時期を経て上昇(波がある)
2.は安定的に上昇(波が無い)
という特徴があります。
考え方は人それぞれだと思いますが、
・長期的に投資を行う(目先の利益は追いかけない)
・ほったらかしにする
ということであれば1.でも2.でもどちらを選択しても問題ないと考えます。
1.は下落幅が大きい
2.は購入商品数が多い(積立金額はこちらの方が多くなります)
というデメリットをどう捉えるか次第だと思います。
貯金や貯蓄をする方が多いのは何よりコツコツ取り組めるからだと思います。
それが日本人の気質、習慣に適しているとも言えます。
インデックス投資はお金を投じる先が投資信託やETFに変わるだけと考えれば取り組みやすいのではと思います。
投資を行なっている人がなかなか増えない理由である「心理的ハードルの高さ」をインデックス投資は取り除いてくれるものと考えています。
長期的に収益を上げられると書いたのは
このグラフが示す通りです。
2007年に1万ドルを投じた場合、2020年には3万ドル近くまで上昇しました。
しかもこれは積立を全くしなかった場合です。
積立をした場合、その金額が大きいほど、資産は増えていきます。
インデックス投資は投資した先の経済成長度合いに応じて上昇していきます。
非常にざっくりしていますが「成長率の平均=資産増加率」と捉えておけば良いと思います。それでも「貯金・貯蓄よりは圧倒的に資産増加率は高い」です。
長期的に取り組む前提ではありますが、勝つ確率の高い投資方法ですし、手間もかからない点でこれから始める方には適していると考えます。
さて、ブログを見ている方や他の投資家のブログなどご覧の方はこんな疑問を持たれたかと思います。
「初心者におすすめなのはインデックス投資なのに、個別株など他のものにも投資しているのは何故?」
この疑問の答えは
・資産作りのための投資
と
・楽しむための投資
の違いによるものだと私は考えています。個別株に関してはほぼ趣味の領域に近いです。個別株で収益を上げる「アクティブ運用」は非常に勝率が悪く非効率でもあります。またリスクが高く、マイナスを受け入れる必要があります。
楽しむ投資は+アルファの収益を得ることが最終的な目標ではありますが、あくまで+アルファと考えて、個別株投資先の分析や実際の取引を通じて勉強しながら学びながら続けて少しずつ勝率を上げていくしかないと思います。相手はプロの機関投資家です。
なので個別株投資は趣味の領域と位置付けていますし、これから投資を始める方には「オススメしない」投資法であるという結論になります。
一方で「資産の分散」はリスクを分散させるという観点で非常に重要です。
これに関しては次回解説します。