1日で一気に下がりました。
1/31のアメリカ市場は大幅安となりました。主な理由は新型肺炎(コロナウィルス)による緊急事態宣言発動です。
コロナウィルスが経済上のリスク要因として足かせになってしまったというわけです。
S&P500は1月なんだかんだでプラスで推移していましたが1/31にマイナスに転落しました。1月のトータルがマイナスの年は下がる年とされていますさてどうなるでしょうか。
アメリカの市場が大幅マイナスになったので、週明けの東京市場も大幅安になると予想されます。こうなると危機的状況を煽る声も出始めると思います。つい2週間前は最高値更新でノリに乗っていたのが一変してきています。
ここで投資に参加している人はいくつか考えておかないといけないことがあります。
1.今の状況がいつまで続くか
2.この状況にどう備えるか
<1.今の状況がいつまで続くか?>
このグラフは2003年のダウ平均です。
前半に下落の波が来ています。その後ズルズルと下がっていった後、3月〜4月にかけて上昇その後は一気に上まで駆け抜けていくように右肩上がりで上昇しました。
2003年に何があったかというと「SARS」です。
SARSウィルスにより世界的に不安が広がっていたのが2003年の前半です。
この時と今を重ねて見る方もいらっしゃいます。
必ずしも2003年と同じ動きになるかどうかは分かりません。
ポイントは「不安は長続きしない」という点です。既にコロナウィルスに対するワクチンの開発が始まっており今の状態のまま肺炎が蔓延するとは考えにくいです。
早ければ3月ごろ、遅くとも5,6月ごろには終息するのではないかと思われます。
終息までの期間が長引くかどうかで大きく変わってくると思います。
あっさり終息すれば何事もなかったかのように、再び成長を始めると思います。
終息まで長引いた場合はサプライチェーン、中国マーケット収入の落ち込みなど負の影響が尾を引いて回復しきらないまま2020年を終える可能性があると思われます。
いずれにしてもまず不安はずっとは続かないという点を認識しておくべきです。
<2.この状況にどう備えるか>
・短期投資
・長期投資
どちらを選ぶかにもよりますが、ポイントは「静観」だと思います。
長期投資を選択しているのであれば、慌てて売却するのは賢明ではなく、まして長続きしない可能性が高いのであればじっと待った方が良いです。バリュー投資を選択していて、良い企業が影響を受けてマイナスになっているのであればここが買い時ということになります。
何にしても無理は禁物でしょう。
短期投資を選んでいたり、グロース投資をしているのであれば株価が上昇しておらず市況も良くないのであればここは待っておいて次の機会に備えておくべきでしょう。
再上昇する際に狙う銘柄を見定めておくなど準備期間と捉えるべきだと思います。
このタイミングで慌ててポジションを解消してしまうのはもったいないと思います。
<もう1つやるべきこと>
株式以外に資産運用をしているのであれば、
・金
・銀
・債券
といったところは買い増しのチャンスでもあります。金銀は不安な状況で伸びてくる商品なので、この流れに順張りで乗っかるイメージです。
コモディティや債券はインフレ・デフレの到来に備える商品なので、株式が休み時になっても投資を継続しておきたい方は今のうちの「株価回復後のその先」を見据えた買い物をするという選択もありだと思います。
<最悪の事態を考えておくべきか?>
・長期金利が急激に上昇する
・金利の引き上げが示唆される
・コントロールできずインフレ率が上昇する
など今取り組んでいる内容と実態の動きが異なる場合は、そのまま厳しい状況が継続する可能性が出てきます。
今はまだその可能性はだいぶ少ないです。頭の片隅に入れておいても良いですが、今はまだ慌てる段階にまでは至っていないと見るべきかなと思います。