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【投資家必見】2020年注目した方が良いトピックとは?

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投資をしている人は2020年必ずフォローしておいた方が良いトピックがあります。

 

それはアメリカ大統領選挙です。

 

なぜか。今回は大統領選挙について投資の目線で掘り下げます。

 

<1.アメリカ大統領選挙に注目した方が良い理由>

・世界の基軸通貨:ドルを担っている国であり、金利や為替の影響度が高い

・選挙結果を受けて株価が動く可能性が高い

・選挙結果に波乱が起きると相場が荒れる

 

まずそもそもアメリカに何故注目した方が良いか?

政治主義、信条に関係なく投資の目線でアメリカに「注目せざるを得ない」理由は通貨と経済政策の影響が大きいからです。

 

アメリカドルは世界の基軸通貨として評価されており、世界各国の通貨で最も信頼性が高いです。このためドルの価値の大小は世界経済に少なからぬ影響を与えます。

 

このため、米ドルの金利と為替(ドルが高いか安いか)が動くと経済動向が連鎖的に変化していきます。

 

選挙結果によって金利がすぐに動くとは考えにくいですが、為替は先回りで動く可能性があります。極端にドル安になったりドル高が進むとどこかしらにプラス・マイナスの影響が発生します。

 

・ドル安になった場合

→自国通貨で取引していない(ドル建て)国の借金の負担が大きくなるので、その国の経済にマイナスの影響を与える。

 

・ドル高になった場合

アメリカが抱える借金の負担が大きくなるので、アメリカの経済にマイナスの影響を与える。

 

選挙結果が経済に与える影響については次の項で説明します。

 

いずれにしても「予定外の結果」になった場合は相場に波乱が起きます。

 

前回の大統領選挙は大方の予想に反してトランプ大統領が当選しましたが、これはさらに予想に反してポジティブな影響を与えました。

 

(事前予想)ヒラリーが当選する。トランプが当選したら株価が大幅に下がる

(結果)トランプが当選。株価は大幅上昇(トランプ相場)

 

アメリカ株・ETFに投資している方はもちろんですが、ドルやアメリカ経済動向は世界経済にも大きな影響を与えているので何かしら投資している人はチェックしておかないといけないトピックということになります。

 

<2.今回の大統領選挙が与える影響とは?>

アメリカ大統領選挙2020|NHK NEWS WEB

 

今回の大統領選挙は「極端なもの同士の戦い」と言われています。

 

アメリカの大統領選挙は

・基本的に共和党民主党から候補者を1人ずつ選出し、1vs1で争います

(どの党にも属さない第三者が出馬する可能性もあります)

・まず候補者を決める段階で予備選挙があります(予備選挙は州ごとに段階的に行われます)

予備選挙〜本選挙までの期間が長く、その間に繰り広げられる選挙戦の動向が逐次報道されます

といった特徴があります。一国の未来4年間を占うお祭りのようなイメージです。

 

今回は共和党は現職のトランプ大統領が再選を狙って出馬をしてきます。

問題は対抗馬の民主党で候補者の傾向がバラバラです。

 

トランプ大統領はいうまでもないですが、

ナショナリズム、自国中心主義的な政治姿勢

・富裕層、大企業優遇

・長期的目線ではなく短期的目線での自国強化施策

という特徴があります。政治的には極端な右寄りです。

 

経済政策に関していうと投資家にとっては優しいのではないかと思います。借金してでも経済の活性化を図ろうとしますし、株価を上昇させることに躍起になっています。2016年の就任以降のダウ平均・NASDAQ・S&P500の上昇率が物語っています。

 

民主党は反トランプであるのは言うまでもないですが、その傾向が候補者によってまちまちです。民主党は比較的リベラルな傾向で、真ん中・左寄りが多いとされていますが、今回は「極端に左寄り」つまり

・富の再配分

・大企業、富裕層優遇→低所得層保護重視

ナショナリズムグローバリズムへの再転換

といった施策を強烈に押し進めることを公約に挙げている候補者サンダース、ウォーレンといった方がいます。

 

国民に優しい政治を志向している候補者ですが、経済・投資にとってポジティブな影響をもたらすとは限りません。政治目線で言うと長い目で見た場合、良い方向に向かうと思いますが、少なくとも株式に関してはネガティブに作用すると予想されます。

 

法人税の引き上げ

・その他税金面の優遇がなくなる

・極端な場合、GAFAのような超メガ企業の解体的措置

といった企業の成長性に歯止めをかけてその分、低所得層に還元する動き(富の再配分)が起きると企業にとってはコスト・マイナスのため株価が下がると思われます。

 

なので、まずは民主党の候補者選びの動向を気にして置く必要があります。

 

極端に動くリスクを嫌うのであれば3月3日のスーパーチューズデーまでは静観したほうが良いかもしれません。スーパーチューズデーは各党の候補者選びが集中するため、ここで民主党の候補者の大勢が決まる可能性が高いです。

 

場合によってはその前に支持率の動向により、不安要素が高まったり楽観視する傾向が出たりニュース報道は小まめに気を配っておいた方が良いです(そういった要素をノイズとする投資方法もあるので人それぞれです)。

 

<3.まとめ>

どこまで細かくチェックするかですが、影響を気にするのであれば大統領選挙の日付以外に

民主党各候補者の支持率の動向

トランプ大統領の発言はもちろん、民主党候補者で支持率が高い方の発言内容

・候補者選出選挙の日付

・候補者討論会の評価

といったところが株価などに影響してくるので日程を確認した上で、内容もフォローしておくと良いと思います。