アップル(AAPL)の株を3株分ですが売却しました。
これは「購入時の価格から+20%」の基準を超えたためで、利益確定の売却です。
<想定以上の伸び幅>
正直アップルに関しては+20%の設定をしておいてなんですが「届かない数字」ではないかと思っていました。
アップルは2018年末に米中貿易問題のあおりで株価が下落していました。そこから徐々に伸びていきましたが、
・米中貿易問題の緩和
・iPhone依存からの脱却など2018年に言われていたネガティブ要素の払拭
といった材料がポジティブに作用し、結果として2019年ほとんど下がらずに突っ走っていきました。
2019年初:142ドル
2020年初:300ドル
約2倍です。
これは恐らく大半の方は想定外だったのではないでしょうか。
<「永久保有」の考え方について>
さてそんな絶好調のアップルですが、
スターバックス の売却を検討した際思ったのですが、「自分が良いと思った企業を保持する」ことに対しての迷いがずっとつきまとっていました。
これが個別株投資の難しさなのですが、
・株価だけをシビアに追い求める
・企業の取り組みを重視して株価に囚われすぎないようにする
というのは意見が別れるところです。
恐らくバフェットの発言に影響していると思いますが、「永久保有」という言葉をどう解釈するべきかというお話です。
字義通り「ずっと持ち続ける」場合、
・株価の下落局面、暴落に耐え続けないといけない
・利益を手にするタイミングが分かりにくい
といった悩みを抱えることになります。
特に後者の利益確定ですが、株式は売却しない限り利益も損失も確定しません。見かけの数字といっても過言ではありません。
どれだけ儲かってもその数字は売却しないと手に入れられないので、「ある日突然の暴落」によって幻になってしまう可能性もあるわけです。
この恐怖に打ち勝って大きな収益を得たのがバフェットを始めとした著名投資家ということですが、一般人。特に「これから資産を増やしていく人」にとって簡単にできることではありません。
そこで筆者なりの「永久保有」の解釈を説明します。
私が思う永久保有とは
・買い物リストに常に入れておくこと
と解釈しています。
つまり常に「購入・保持対象株」としておくのですが、
・市場全体が良くない(株価が下落傾向)時は買い控えるか、一旦売却する
・利益が得られたら売却して利益確定する
・一定以上の損失が出たら損切りする
というように「逃げ道」を作っておく方が良いと思います。
これは最悪の事態である
・塩漬け状態(含み損を抱え続けたままになる)
・市場からの撤退
を回避するための取り組みです。永久保有の呪縛に囚われずに美味しいところを少しでも確保するための取り組みでもあります。
ただし、買い物リストに入れ続けることでいつでも購入のチャンスはあるわけです。
決算結果や取り組み内容に大きな問題が生じない限り、買い物リストに入れておき購入チャンスを伺いプラス分を確実に収益とし、マイナスは極力大きくなる前に回避する。
これを繰り返して収益を拡大させていく。良い企業を探してそれを手放さないという基本姿勢は変えず、永久保有のワナにはハマらないようにすることが狙いです。
とはいえ、買い物リストに入れ続ける以上それが陳腐化しないようにするためのチェックは必要なので「永久に持っておくつもり」で常にフォローし続けることが重要です。
アップルは今後も伸びていく可能性を十分に残しており、保有前提でフォローを継続しますし、高値を更新していますが「買い増し」を検討しています。