年末っぽいネタです。
<2019年を株価で振り返る>
いずれも年初と比べて上昇して終わりました。
2019年のスタートは
・2018年年末の株価下落
・2019年初の為替の乱高下(FXをやっている方から悲鳴があがりました)
といったネガティブな材料の噴出からスタートしました。
2018年末〜2019年初は「いよいよリセッションか?」という声もあがっていたと記憶しています。
その後
・アメリカは3回の利下げ(予防的措置の利下げ)
・逆イールドの発生(アノマリーに従うなら近々リセッション)
・アメリカ以外は不調
・米中貿易戦争の負の影響
・マイナス金利
・通貨安競争
といったキーワードが飛び交いました。材料はネガティブなものばかりですが、結果的にアメリカの好調・上昇の勢いによる一人勝ちに終わりました。
要因としては
・各国の金利引き下げによる株高効果
・米中貿易戦争が一段落(「一応の」合意がなされました)
・ハードブレグジットの回避
・リセッションの回避(ギリギリで回避)
といったところだと思います。
緊張状態が緩んだためか年末にかけては反動で強気の風が吹いているという相場状況です。
<2020年考えられるシナリオ>
では2020年はどうなるでしょうか?予想をするのはあまり得意ではないので、いくつかパターンに分けて整理したいと思います。
パターン1:強気の状態が継続する
パターン2:大統領選を境に混乱が始まる
パターン3:停滞する(あるいは低調し、2019年ほどの上昇は期待できない)
パターン4:リセッションが始まり、世界同時株安が始まる
パターン5:過去のパターンを踏襲しない別の動きが起こる
パターン1が最も楽観的なシナリオです。
要はなんだかんだアメリカの一強状態が続くというものです。
大統領選挙でトランプ大統領が予定通り再選し、かつ相手になる民主党の候補者が中道系の候補者の場合、このシナリオにハマるのではないかと思われます。
トランプ大統領が再選すると暴走するという声もありますが、暴走が始まるとしてその時期は年末前後ではないかと思われます。なので2020年の大半は強気シナリオになるというものです。
パターン2は
・大統領選の民主党候補者がウォーレン・サンダースといった左派系候補者になり、警戒感が高まる
・トランプ大統領が敗れる
・大統領選を待たずに暴走が始まる(あるいは当選直後に暴走スタートする)
といった状況になった場合に起こり得ます。
このパターンは株価が乱高下すると思われます。各国巻き込まれるので状況が読みにくくなってきます。あまり起きては欲しくないシナリオです。
パターン3は個人的にこうなると思っているシナリオです。
・先行きが読めなくなる、不安シナリオへの警戒感が高まる
・好材料が乏しい
・2019年上昇の反動
といったところが出てきた結果「良い材料がない状態」になり、上がるでも下がるでもなく小幅な動きが続くというものです。
世界的イベントが起こるとインパクトがあるとは思いますが、米中問題が小康状態になり大統領選が終わるまでは様子を見ようとなった場合、上にも行かず暴落もしないという展開になる可能性があります。
さらにこのシナリオが起こると想定しているのは「利上げ」の可能性があるからです。FRBは当面金利は据え置きすると言っていますが、状況次第では「利上げ」を選択するのではないか、あるいは利上げ想定で長期金利が上昇するのではと思ったからです。
根拠は勘です。そんなものです。
パターン4は経済評論家の悲観論が実現した場合です。
各国リセッションは全力回避したいのですが、どうにも支えきれない国が出てきたらリセッションが起きそれに伴って他の国も影響を受けて下がってしまうシナリオです。
これはまあ良く言われる部分でもありますね。
パターン5はいわゆる「想定外の事態」というやつです。
マクロ経済・株式のセオリーに沿わないまさかの事態が起きるシナリオです。
この場合、株価が上がる・下がる時に他の金融商品がどうなるかのセオリーが変わることになります。仮想通貨が急上昇するかもしれませんし、円高が一気に進むとか予測がつかない状態になります。
こうなったら皆お手上げ、パニックになってしまいます。
さて色々想定パターンを挙げましたが、当たるか当たらないかというよりも大事なのは
「どのシナリオになっても困らないようにする」ことだと思います。
特にパターン2や5になったらだいぶ辛くなってくるので(4はある意味備え方は分かりやすいです。リーマンショックの経験を活かすことになります)備えをしっかりしておいた方が良いです。
備え方はまた別のところで考察したいと思います。