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【投資法考察】株式投資法について考える〜その1

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投資ブログやTwitterなどを見ると「配当」に着目した投資をしている方が多いなという印象を受けます。

 

一方でとても疑問に思うことがあります。

 

それは筆者自身の体験に基づくことなのでまずそこからお話しします。

 

<MO(アルトリア)への積立投資の失敗>

投資を始めた時に実践していたのは

・利益率が良いなど企業価値はあるのに価格が割安な米国企業

配当利回りの良い米国企業

この条件を満たす企業に積立投資し、長く保持し続けるという投資法です。

 

株式を保持し続けることで

・配当金が定期的に得られる

・配当金を再投資し続ければ複利効果で右肩上がりに収益が伸びていく

というものです。

 

この投資法に適合する企業として選んだのは

・VZ(ベライゾン

・KO(コカコーラ )

・MO(アルトリア・グループ)

でした。

 

ところが、ある日気がついたのです。

「この含み損はいつ解消するんだ?」

そう、3銘柄とも投資を開始して以来、ほとんどマイナスだったのです。

毎月継続的に資金を投じていましたが、マイナスはなかなか解消しませんでした。

 

配当金を得ていましたが、1株分再投資する額を貯めるには時間が必要です。

 

特に足を引っ張っていたのはMO(アルトリア・グループ)でした。

 

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2018年以降、ほぼ右肩下がり

投資を開始したのは2018年の10月ごろ。そこから分かりやすく右肩下がりです。

 

ドルコスト平均法について>

株価が下がっても気にしなくて良い理由として挙げられるが「ドルコスト平均法」です。

 

これは定期的に買い付けをすることで価格が下がった時の購入量を増やし、価格上昇時にリターンを得るという購入方法です。

 

MOのような銘柄への投資を継続するのは

・配当金が得られる(利回りが高い)

ドルコスト平均法により、将来株価が上昇すれば多くの収益を得られる

(たばこ産業自体の将来性ではなく、企業の収益性の高さを評価する声が多い)

と言った理由によるのですが、さて将来株価が上がらなかった場合はどうなるでしょうか。

 

<割安株の定期積立は含み損覚悟?>

バリュー投資の落とし穴(バリュー・トラップ)という言葉があります。

これは企業価値に対して価格が割安だと思って購入した銘柄がなかなか価格が上昇せずに放置せざるを得ない状況に陥ることです。

 

いわゆる「バリュー投資法」「配当金再投資」の対象として挙げられる銘柄は全てがそうではないですが、価格がなかなか上昇せず横ばい・下落傾向になってしまう銘柄を避けなければいけません。

 

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IBMとアップルの株価傾向です。

 

共にハイテク株・配当有という共通点がありますが、株価傾向は大きく異なります。

 

アップルは2018年後半に大きく下げましたが、そこから反転上昇し最高値を更新しました。一方IBMは伸び悩んでおり少しずつ値段を下げています。

 

さて配当金狙いの投資をするならどちらの銘柄を選びたいでしょうか。

 

・含み損覚悟でIBM

・高値を掴む覚悟でアップル?

 

人間心理に寄り添うのであればアップルのほうが安心感は高いと思います。IBMの場合、じりじり下落して含み損を抱えたまま過ごすことになります。

 

IBM自体は良い企業だと思いますが、株高と言われ続けていた2019年で日の目を見なかったということは「この先株価が伸びていく可能性が低い」ということだと思います。先に挙げたアルトリアグループも同様です。

 

株式投資法に関する考察>

筆者自身の考えですが、株式投資は「将来伸びていくと思われる企業に投資すること」だと思うので、株価が右肩上がりになることを期待するのが大前提です。

 

ところが

・株価が下がっても構わない、何故なら多くの株が買えるから

・配当金が定期的に貰えるから大丈夫

という意見も多く見られます。これは大前提と矛盾します。

 

このギャップは何故起こるのかを筆者なりに考えました。ここからが本題です。

 

ギャップが起こる要因は

・投資に関する様々な方法が入り乱れてしまっている

・言葉の意味を誤解している

からだと考えます。

 

長くなってしまったので詳細はその2で説明します。

 

キーワードだけ挙げておきます。

・割安株

・配当金再投資による複利運用

・バリュー投資、グロース投資

・短期投資、長期投資

・良い企業は最終的に右肩上がりに伸びる

・積立投資、バイアンドホールド

・アクティブ、インデックス、ディフェンシブ

配当利回り

・高配当、連続増配