既報の通り5/1からLINEスマート投資はポイント還元のない「ただの」ロボットアドバイザー投資となります。ポイント還元がなくてもロボアドとして評価できるのであれば継続しても良いのでは?とまとめました。
ここでもう一度ロボットアドバイザーの特徴とメリット・デメリットを解説します。
<ロボットアドバイザーとは?>
大きく分けて
・購入オススメ商品の提示のみ(買うのは自分)
・購入から管理までオールインワンで対応してくれる(入金と基本設定のみ)
2つに分かれます。購入オススメ商品提示のパターンについてはここでは割愛します。
LINEスマート投資は後者のオールインワン型に分類されます。
・リスク許容度、目標設定
・基本情報設定
・入金設定
を行えば
・銘柄選定
・購入
・リバランス
・再投資
はロボットアドバイザーが勝手にやってくれます。自分で株価などのマーケット動向を追いかける必要はありません。WealthNaviは上記以外に税金対策(税金面で不利にならないように売却する)もやってくれます。
ロボアドバイザーというよりも、ロボット委託投資といった方が適切です。
LINEスマート投資は銘柄選定も1バージョンのみと大変シンプルです。WealthNaviもリスク許容度によって5段階に分かれますが構成銘柄はほとんど同じです。
何よりありがたいのが銘柄選定を勝手にやってくれる点です。WealthNaviがバンガードを軸とした海外の良質ETFのみを厳選しているため他の同系統のサービスもヘンテコな商品は選ばず「一般投資家が好む良好なETF」で固めているので、よく分からない商品に多額の資金を投じる危険性はありません。
<デメリットは?>
ロボアドバイザー最大のデメリットは「費用」です。
・手数料がかかる(およそ1%前後)
・ NISA、つみたてNISA非対応
この2つのデメリットがあります。
手数料1%というのはアクティブ運用の投資信託よりは安いですが、大半のインデックス運用のETFや新興国株式・ゴールドETFなどよりは圧倒的に高いです。
NISAやつみたてNISAは非対応なので配当金再投資をするごとに税金がかかります。
この2つによる差は初期投資額10万、毎月積立額5万円とした場合、10年後のパフォーマンス差は70万円ほどです。投資金額・期間が増えれば差はさらに広がります。
<ロボアドバイザー投資をオススメできる人は誰?>
コスト面を考えると、自分で商品を選んで自分で定期的に購入する設定をした方がトータルパフォーマンスとしては上回ります。
ただし
・価格が気になってすぐに売ってしまう人
・ポートフォリオの構成バランスが歪な人
・投入金額に波がある人
・銘柄選定に時間がかかっている人
・あれこれ投資やお金の勉強をする時間がない人
に関してはロボットアドバイザーとの親和性が高いです。
入金したらあとは勝手にやってくれるというのは例えば投資よりも仕事など他にやりたいことがあってそちらを充実させたいという人にとっては凄く魅力的です。
10年で70万円程度のコスト差も、別に補う手段がある方にとっては必要経費と解釈できるかもしれません。王道は自分で選んで自分で積み立てるですが、時間がなく商品知識が少ない人が一定の負担をした上で(しかもその負担は一気に押し寄せるものではなく、少しずつ負担するもの)選択するのであればロボアドバイザーは「わずか」1%の手数料です。
こう書くと投資のコストやパフォーマンスをすごく気にされる方は泡を吹いてしまう話ですが、人によっては有意義であるという特徴がある点は見逃してはならないかなと思います。