配当金狙い投資法はあまりオススメしない理由を以前にまとめました。
配当金を狙った投資法や高配当株は人気です。
その理由を考察します。
高配当銘柄に関しては配当が出ることによる「株価の下支え効果」を挙げる方もいます。個人的にはこれは「配当を出し続ける限り有効」つまり、配当が下がった時点で苦しくなる可能性を指摘しておきます。
配当には「心理的安心感」があるという声もあります。
恐らくはこの安心感が人気の理由だと考えます。
つまり
・インカムが定期的にあることの信頼性
・他のインカム獲得手段は何かしらの負担がかかる
・売却して利益を取り崩すことへの抵抗感
が配当金をより多く欲する理由だと思われます。
インカムを増やすには貯金では苦しいですし、副業は時間を費やす必要があります。
筆者は不動産投資が最もインカム獲得に適した投資だと思っているのですが、不動産はローンをしないといけないですし物件選択から建物や部屋管理までフォローするか信頼できる業者に託さないといけないのでそれなりに手間がかかります。
手間を惜しむ方にとっては購入して保持するだけで得られる配当金はだいぶ手軽で美味しいのではないかと思われます。
恐らくですが、日本人はまだ貯金・貯蓄神話が根強く「預けるだけでお金が増えていく喜び」のようなものを求めているからなのではないかなと。
そこへ配当金だけである程度まとまった収入を得ている方の成功体験談が伝わると、そこに乗っかりたい方が増えやすいのでは?と考えます。
(配当金「狙い」投資を考えている方へ)
成功者の情報を見る際には銘柄より前にまず、投資元本を見てください。相応にまとまった資金を投じているはずです。
高配当投資法をやるのであれば目標到達までの期間と投資にかけられる資金を必ず確認しましょう。
(ちなみに)
高配当投資法で成功した方の元本で不動産を現金購入することは可能です。しかも、やり方次第で配当より多くのインカムを手にすることができます。
そして場所にもよりますが家賃は「値下がり幅が小さい」です。
この辺は頭の片隅に置いておいた方がいいでしょう。
<売却することへの抵抗感について>
配当金(インカム)を頼りにする方の多くは「株式やETFは売却せずに持っておきたい」と考えているのではないかと思われます。
売却すると
・資産が削られる
・利益が確定する(マイナスだと損失確定)
・税金が取られる
ので抵抗感が出てくるのも肯けます。
取り崩しに関しては一定額までであれば、資産運用をしながら生活などに必要な資金を手にすることができます。
減らさないように資産運用を継続すれば、配当に依存しなくても安心を得ることは可能です。
特に積立投資をするのであれば、積み立てた資金をどう活用するかをまず考える。配当は資産を拡大させるために再投資すると整理した方が良いと思います。