※資産運用分析シリーズはお休みです。
金が最高値を超えました。
7月後半に入って再度上昇カーブを描いていましたが、一気に過去最高値を超えました。1900ドル超え、日本の場合7000円を超えています。
さらにここに来て銀も上昇しています。
銀は長らく伸び悩んでいてコロナショックで大きく下がったのですが、その後金に連動してスルスルと上昇しています。
ただ長期的に見ると銀はまだ最高値とはなっておらず、ここ数年での最高値レベルです。これをどう評価するかだと思います。
銀はコモディティ(工業素材)の性質を持っており、コモディティとしての銀は他のコモディティ同様に伸び悩んでいるため、貴金属としての金に次ぐ位置にいて金に遅れて連動すると言われていたにもかかわらず伸び悩んでいましたが、ようやく上昇傾向になってきました。
金や銀への投資として押さえておくべきは指数に連動したETFです。
既に対策については述べていますがGLD/IAU/GLDMといった銘柄をまずフォローすると良いと思います。これらは金の価格に連動します。
現状の金は「新高値」と呼ばれる過去最高値を更新する段階になっています。
高音になったので売却しようという動きも出てきますが、それ以上に買いたい人が出てくると金の価格はさらにスルスル上昇する可能性があります。ここがまず最初の注目点です。
株式同様に新高値をブレイクアウトすると過去体験したことないエリアに向かいます。ここに期待するグロース投資(テクニカル投資)の狙いを持って投資するのであれば今はチャンスです。反対に高値を嫌うのであればここは回避するという考え方もあると思います。
<金の高値を嫌う方はどうしたら?>
GDX(金鉱株ETF)もここに来て上昇していますが、金指数と異なり過去最高値には届いていません。
これは
・金鉱株の上昇は金指数の後追いである点
・金鉱株の対象銘柄は「金価格ー金採掘コスト」で収益を得るため、金採掘コストの高い企業がメリットを受けるには金価格が相当上昇する必要があり、一定段階の金価格の上昇で金鉱株に追い風とならない点
によるものです。現状は高コストである南アフリカを中心とした金鉱株にメリットが出ています。
HMY(ハーモニー・ゴールド)
GFI(ゴールド・フィールズ)
といった銘柄です。GLDよりもリスクを取れる方はGDX、GDXよりもリスクを取れる方はこうした金採掘企業が狙い目です。これらの企業は「高コスト体質」なので、金価格がだいぶ上昇したこの段階になりようやく投資チャンスが来たといって良い企業で、元々株価が高くなかったことで注目が集まっています。
あるいは
RGLD(ロイヤル・ゴールド)
WPM(シルバー・ウィートン)
といった採掘のロイヤリティ(権利)に投資するのも良いと思います。
これらの企業は反対に人件費や設備投資費用がほとんどかからない低コスト企業です。つまり少ない投資で多くの収益を得ることができます。利益とコストの差が大きいので、金鉱株の中でも良い時期が長いとされています。
WPMは銀をメインに扱っているため、銀をターゲットに考えている方にとっては妙味がある会社だと思います。銀の動向は読みにくい部分があり、上級者向けだとは思いますが。