株式投資をやっていると
・すごく儲かる銘柄に投資したい
・テンバガー(10倍株)を見つけたい
という欲求に駆られるものです。
日本の投資法はウォーレンバフェットへの支持が高かったり、長期積立投資を好む方が多いのでバリュー投資の人気が高いですが、株式投資の収益をあげるのはグロース投資でも実現可能です。
グロース投資で有名なのはウイリアム・オニールです。
数ヶ月から2年程度で数倍〜数十倍となる銘柄を探すとあります。
書いていてワクワクしますね。
ウィリアム・オニールの投資方法はCAM-SLIM法と呼ばれるものです。
CAM-SLIM法は株式銘柄のスクリーニング法です。
C:Current Quarterly Earnings:
現四半期の収益がその前の四半期と比べて25%増加、
現四半期の売上がその前の四半期と比べて25%増加したか
A:Annual Earnings Growth:
年間の収益が過去3年間で平均25%以上増加したか
N:New product, Service, or Management:
何かしらの新しい商品・サービスを販売した、もしくは新しい管理者が就任したか
S:Supply and Demand:
株式の需要と供給のバランスはどうか
L:Leader or Laggard:
出遅れ銘柄ではなく、先導銘柄か
I:Institutional Sponsorship:
M:Market Direction:株式市場全体は上向きか
いずれも株価の上昇要因となるものです。
収益25%増を継続するというのはなかなか簡単ではなくオールドエコノミー企業では実現困難な数字です。勢いがある会社が好まれます。
新しいサービスのローンチ、新製品開発、CEOの交代により新たな取り組みがスタートするといった点は「株価上昇の火付け役」となる部分です。需給は株式取扱量、機関投資家に人気の銘柄など買いが集中している状況も大事です。
ざっくり言うと
・コンスタントに収益を挙げていて
・人気(需要)があり
・業界を先導するポジションにある企業を
・市場が好調な時期に投資する
ということでそれに適した企業をピックアップするスクリーニング基準がCAM-SLIM法です。
最大のポイントは「市場が好調であること」です。
これはコロナショックのような全体が大きく下がる局面だとどれだけ成長性の高い銘柄でも価格が下押しされてしまいます。
成長株投資は
・成長している銘柄が
・最も伸びている、高値をつけているタイミングで
購入することがポイントです。最高値という言葉が飛び交う時期が絶好のチャンスと考える投資なので、買った後に伸びることが前提です。
このため、グロース投資はマーケットタイミングを図る投資方法とも言えます。
オニールは利益確定の基準と損切りの基準の明確化を強く求めています。
グロース投資は伸びている銘柄に素直に乗っかるので、投資方法としては分かりやすく利益の追いかけ方も分かりやすいので投資経験の浅い方でも取り組みやすいです。
ただし、「ルールの明確化」が求められます。特に損切り基準を遵守することが何より重要です。変にストーリーに引きずられることなくスパッと決断できるかどうかが成功の鍵を握る投資方法です。