既に様々なところ扱われており日本で最もメジャーな投資方法となったインデックス投資。ブログ・Twitter・YouTubeでも連日扱われ、有名芸能人も紹介するようなそんな段階にまでなっています。
個人的にはインデックス投資は「第二の貯蓄」という位置付けまで来たかなと思っています。これは貯金+インデックス投資というよりも「貯金の代わりにインデックス投資」という意味です。
というのも貯金はもはや資産運用・資産拡大・将来への備えという位置付けを失いつつあり、今この瞬間必要な資金としてしか使えないという段階にまで落ちてしまったからだと考えています。無論一定額備えた方が安心ではありますが、それ以上の効果は期待しない方が良いかと思います。
貯金・貯蓄に代わって資産運用・資産拡大に必須の取り組みがインデックス投資だと思います。
ポイントは
・継続することで市場成長率の分、収益を手にすることができる
・継続期間が長ければ長いほどその可能性は高まる
・一括投資、積立投資どちらであっても入金し続けることで資産拡大が図れる
という点です。
理想は一括投資です。手元の資金を一括で投じて後は放置することが一番です。ただ大半の方は毎月の給料・賞与の一部を投資することになるので現実的には積立投資になると思います。厳密には変わってきますが大まかに言えばどちらであっても資産拡大に向けて進行していきます。
<インデックス投資に適した銘柄は?>
意見が分かれる部分もありますが、まず投資信託かETFかについては
・円に投資するのであれば「投資信託」
・ドルに投資するのであれば「ETF」
と考えておけば良いと思います。この場合、インデックス投資は長期に渡って崩さないことを前提としていますので「為替コスト」は無視して良いと思います。為替コストに関しては資金を引き出すタイミングでその時に有利な為替で確保すれば良いと考えてください。
・全世界投資
・全米投資
・S&P500やNASDAQなどの指標値
・高配当、連続配当
と言ったテーマに連動した先であればそれほど銘柄選択にこだわり過ぎる必要はないと思います。精緻に分析すると20年以上のロングスパンで考える場合、どの国のどの市場が伸びるかは全く予想できないと考えるのであれば全世界や全米が適していますし、ある程度インデックス投資にアクティブな要素やディフェンシブな要素を折り込みたいのであればS&P500やNASDAQ、あるいは高配当ETFに投資するという考え方で良いと思います。
<インデックス投資に関する誤解を解消する>
・インデックス投資は退屈である
・インデックス投資を続けても暴落が怖い
・インデックスはブームだからいつか終わるのでは?
この3つの誤解を解消します。
・インデックス投資は退屈である
貯金感覚で実施するインデックス投資は一見退屈ですが
・貯金を増やす喜び
・節約など生活の改善
といった点や資産が徐々に増えていく喜びが退屈さを忘れさせてくれます。
意見は分かれますが、それでも退屈を感じるようであれば個別株など少しリスクを上げた投資に取り組むのも個人的には良いと思います。
・インデックス投資を続けても暴落が怖い
意外に驚いたのはインデックス投資は暴落に弱い、インデックス投資を続けても将来お金が必要な局面で暴落したら大変だといった意見をしばしば目にすることです。
投資をするからには暴落局面は回避できないと思った方が良いです。なので資産は暴落の波に少なくとも一度は晒されます。
インデックス投資であっても例外ではなく、暴落局面であれば資産はマイナスとなっていきます。恐らくはインデック投資であれば継続すれば最終的にはプラスになりやすいという特徴を誤解しているのだと思います。正しくは20年、30年継続していても暴落に晒されればその時期はマイナスとなる可能性があります。
重要なのは「それでも継続すること」です。暴落があっても継続し(むしろ買い増し)回復を待つことがポイントです。なお老後の備えでインデックス投資を行なっている場合、必要な局面で経済状況が悪化している場合は、老後に引き出すタイミングを迎える前に一部売却・利益確定して現金比率を上げておくことで運悪く暴落しても最悪の事態は回避できます。
またインデックス投資であってもお金が必要なら売却しても問題ありません。意地でも配当で生活するということは考えなくてもよく、必要な時に必要な分だけ売却し、投資としては継続することで資産は保たれます。
・インデックスはブームだからいつか終わるのでは?
インデックス投資はある種ブームだと思います。こうなると怖いのが「ブームがいつか終息すること」ですが、これは考えなくて良いと思います。カギは流動性の高さと購入者数の多さです。
株式投資ブームや仮想通貨バブルのような事態を懸念しているのかもしれませんが、少なくとも日本の一部でブームになっているようなものではなく全世界的に買われているものです。またインデックスは瞬間瞬間の値上がりを狙うものではなく「健全な資産形成手段」として取り組んでいる方がほとんどです。
なので購入者数が増大してそれによってインデックス投資ブームやバブルっぽい話題が出たとしてもそれによってある日価格が暴落すると考えにくいです。どうしても気になる方は日本だけで投資するのではなくSPYなど全世界的に多くの方が購入している取扱量の多いETFを購入すれば良いと思います。
少なくともiDeCoやつみたてNISAの2つに関して、その枠内で投資できる資金範囲においてはあれこれ悩まずに取り組んでおいて問題ないと思います。