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【投資方法分析】ウォーレン・バフェットの投資法について考える

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今回から著名投資家の投資方法について分析していきます。

これは良し悪しの評価ではなく、特徴をかいつまんで紹介して説明する形での分析です。

 

投資法に関してはこの先紹介する広瀬隆雄氏(じっちゃま)が仰っている「決めつけずにまずやってみる事」が一番腹落ちする考え方です。

 

人によって性格が異なり、資産状況やリスク許容度が異なります。

最適な投資法は人によって異なると思います。インデックス投資が手堅さにおいて優位ではあるため、これから投資を始めますという方に関してはiDeCoやつみたてNISAを介して着実に資産を積み立てた上で、インデックス投資をすることを基本的にはオススメしています。

 

ある程度理解が進んできたらやり方は変化する方もいます。

インデックス投資を継続する方とそれ以外の資産含めて投資する、あるいは個別株を買う、信用取引など高度な投資を行うなどそれぞれです。

 

その中で自分が適した投資法を見つけるのが良いと思います。見つからなかったら適したものがないということなのでインデックス投資に戻れば良いわけです。

 

<バフェットの投資法>

バフェットの投資方法を簡単にまとめると

・消費者独占型と呼ばれる他社の参入を許さない強固な企業を

・その企業の内在価値が株価を上回っている時に購入し

・基本的に保持し続ける

です。

 

消費者独占型企業とは

・ブランド力の高い企業

・費用、価格の決定権を持っている企業

・簡単に乗り換えられない企業

・利用頻度に応じて価値が高まる企業

のどれか、あるいは複数ある企業を指します。

 

ブランド力の高さが一番分かりやすいと思います。

ノンラベルのコーラは買わないけどコカコーラのラベルがあれば買う。

コカコーラを好んでいる人はペプシや他社のコーラは買わないといった具合に「コカコーラ」のブランドを評価し、ブランド価値が商品の価格に転嫁されている状態です。

 

こういった企業が安価に購入できるタイミングを狙うのがバフェットの投資法です。

できるだけ安く買うのが理想です。何故なら安ければ安いほど、価格が上昇した後に暴落する事があっても安く購入したことで「安全域」と呼ばれる利益の猶予の幅が増えるからです。

 

<バフェットの投資法のポイント>

ポイントは

・良い企業をいかに見極めるか

・最適な購入価格を見極められるか

にかかっています。

 

良い企業の見極め方についてはバフェットに関する書籍が参考になります。

バフェットの銘柄選択術 | 日本経済新聞出版

【楽天市場】徳間書店 バフェットの財務諸表を読む力 史上最強の投資家 /徳間書店/メアリ-・バフェット | 価格比較 - 商品価格ナビ

メアリー・バフェットの著作が一番参考になると思います。

 

問題は「最適な購入価格の見極め」です。

 

これに関しては原理原則、理論は語られています。

要は「その企業の内在価値>株価」の状態で買えば良いわけですが、「企業の内在価値」を正確に見極めるのは非常に難しいです。

 

バフェットの投資法は様々な方が紹介し、実践している方も多いですが企業の内在価値を見極めるには企業の様々な観点での分析ができるかどうかにかかっています。

 

・ビジネスに知見がある

・ビジネスに携わっている

・興味があって時間をかけて調査することを苦にしない

といった事が求められます。バフェットは「知らないことには投資しない」というスタンスなので理解できるものを徹底的に調査し、十分理解した後に投資することを求めます。

 

このため、バフェットの投資法はあらゆる意味で「時間がかかる」投資法です。

 

・十分調査し

・企業の真の価値、現在価値、将来価値を見極め

・相場の変動や一時的なネガティブ要因が出るまでじっと待ち

・株価が適正な価格になった時点で一気に買い付け

・上昇するまでひたすら保持する

というやり方です。これが上手くいけば投じた金額が多ければ多いほど、一気に莫大な利益を得る事ができます。

 

 

これは上手くいった場合のシナリオですが、シナリオが成立するまでどれぐらいかかるかが見通せないのが個人投資家がバフェットのやり方を手本にする場合の問題点です。

 

バフェットは投資家だけでなく、実業家の側面もあります。投資で得た収益をM&Aに充当し良い企業を次々に買い付けることで「投資の源泉」を手にしています。

 

特に保険会社を買収し、顧客が支払った「保険料」を投資に回すことで莫大な収益を得て新たな投資の源泉にしています。バフェットの投資法は莫大な収益、キャッシュフローによって支えられているという側面を見逃さないようにしないといけません。

 

個人投資家は最初から莫大な資金を持っているわけではなく、集中投資によって得られる利益が限られているという点がネックになってきます。

このため、バフェットの投資法を「バリュー投資」にフォーカスして実践している方が多いのかなと思います。忠実に実践するのは簡単なようでかなり難しいです。

 

バリュー投資にしても価格が単に安いのか理由があって一時的に安いのかを見極めるための知識や経験が求められます。そういった特徴からバフェットの投資法はベテラン向けの投資方法とも言えるのかなと思います。