金先物のチャートです。
グラフを見ると分かりますが金（ゴールド）が「過去」最高値を伺う勢いで再び伸びています。
チャートに上限はないので最高値を更新した場合、さらに伸びていくことが期待できます。
＜金が最高値に向かっている理由＞
考えられる理由は以下の通りです。
・コロナ第二波への懸念（世情不安は金の価格を後押し）
・コロナショック再来の不安（安全資産への退避）
金利が下がると何故金が上昇するのか。
それは「預金と同じ安全資産で、かつ金利差が縮小すると金に需要がシフトするから」です。金利が高いのであれば預金を預けた方がお得です。利息が貰えるし資産も保全してくれるからです。金は利息がつかないので長く持っていても何もしてくれません。
ですが、金は価値が上昇する可能性があり、それに期待できます。金利差があれば預金が優位、金利差がなけければ金が優位と覚えると分かりやすいです。今は金に圧倒的な追い風です。
さらに世情不安・経済状況の不安・リスク資産への偏りに対する不安と不安材料が増幅すると金の需要が高まります。一方で金の需要が高まっても供給がすぐに追いつくわけではありません。金の総量は限られているからです。
なので需要の高まりは金価格の上昇を生み出します。
＜金価格の上昇をどう捉えるべきか＞
人間の心理は不思議なもので
・大きく上昇するといずれ下がると思ってしまう
・大きく下落するといずれ上がると思ってしまう
という特徴があります。
なので最高値という話を聞くと金価格は今買うと高値掴みしてしまうのでは？と思ってしまいがちです。
ただ個人的には金価格はブレイクする可能性が出てきたと見ています。
というのも先ほど挙げた3点が今後すぐさま変わる可能性はないからです。むしろ不安要素は増しますしそれによって金利を引き上げる動きは制御される可能性が高いです。
・コロナの不安が払拭され
・経済状況が安定し
・株価が安定的に上昇し
・経済が加熱気味なので金利引き上げの動きが始まる
といったことがない限りは一時的な調整があったとしても、下落に向かうとは考えにくいです。調整とは金価格の上昇によって利益を得ようという動きにより一時的に下がることを指します。
また、コロナショックのような局面では一時的に大きく下落する可能性があります。これも現金化を試みる人が多くなるからです。
＜最高値の金に立ち向かう方法＞
価格の傾向と見込みを確認したところで、具体的にどう対策したら良いでしょうか。
金は
・資産保全
・投資
の2つの考え方があります。
資産保全とは金の現物を買うことです。
ゴールドバー、コインを買う。あるいは積立購入をすることです。
現物を買うと購入した時点の価値でほぼ保全されます。金価格は上下しますが、コロナショックのような不安要素が起きれば価格は上昇しますので危機的状況が起きたら売却すれば良いわけです。また資産として相続する、海外で転売すると言ったこともできます。
ポイントは現金で保持するよりも価値が保持されやすいということです。
投資とはETFや金関連の株を購入することです。
実際の金を持つことはできませんが（一部は金に交換可能です）金価格の上昇益を教授することが可能です。
具体的には
です。
さらにリスクが取れる方は金鉱株と購入するという手もあります。
・NEM
・GOLD
・HMY
・FNV
・RGLD
などです。金鉱株は金採掘事業に関する株です。ETFでGDXやGDXJという金鉱株ETFというものもあり、これを買っておくという手もあります。
GDXはここ5年スパンですと最高値を更新していますが、過去を振り返るとそれよりも高値だった時期があります。過去最高値をつけた2011年から比べるとまだ上昇の余地があるようにも見えます。ただコロナショックでは現在の半値ぐらいまで下がっていることから値動きが荒く安全資産としての買いは難しいと言えます。
