根本的な問いかけのようなテーマです。
過去2回
・全世界への投資
・全天候型への投資
この2つについて解説しました。
ただしこの2つは「絶対勝てる投資方法」ではありません。
投資法の根本について解説し、このシリーズを締めたいと思います。
私自身投資について勉強してい中で、実際に投資を行っていく中で気がついたのは
「投資は何かが足りないパズルのようなもの」であるということです。
足りないものというのは「不確実性」のことです。
不確実であるがゆえに、100%勝てるわけではない。
不確実なものに投資するからプラスにもマイナスにもなる。
というのが投資の本質(の一部)だと思います。
インデックス投資、個別株投資
一括投資、積立投資
株式100%投資、債券やコモディティなどのバランスをとった投資
国内株投資、米国株投資、全世界投資
金融資産投資、実物資産投資
いずれも一長一短が必ずあります。
インデックス投資は時間をかけさえすれば
・購入対象候補の調査
・購入対象候補の選定
・収支の不安定さの調整
・投資知識の勉強
といった手間から解放されるという大きなメリットがあり、資金と時間をかければ不確実性をある程度コントロールできるので様々な投資法の中で唯一、投資知識がなくても取り組めるものということです。欠点が全くない完全無欠というわけではありません。
また完全無欠なイメージがある「貯蓄」は選択した通貨に現金として投資することを意味します。つまり円に全額貯金していたり、貯金すらせずにタンスにお金を入れておくということは「円に100%投資」していることを意味します。貯蓄も投資法の一部であると理解する必要があります。
保険も同様で基本的には投資行為の一部と考えておくべきで、投じたお金が万が一の備えと引き換えに掛け捨てられるのか、何らかの付帯サービスを得るために保険料が減額された状態で投資をしているのかといった違いがありますが投資行為の一部と考えておくと良いと思います。
つまり手元にある資金をどういった商品に投じるのか?その商品の特徴を理解してパズルがどの程度欠けていて、完成(正確には何かが欠けた状態で完成)までどの程度の難しさや所要時間がかかるのかを理解して最適だと思う選択をすることをオススメします。
基本的には欠けているピースが少なくて分かりやすいのがインデックス投資なのでこれが最もオススメということになります。
大きさが物足りないと思う場合はこれより一歩踏み込んで欠けているピースが多かったり、パズル完成までの難易度が高いものにチャレンジすることになります。ただチャレンジするには勉強が必要であったり、資金が必要であったり、何かを失うリスクを負う必要があるなどプラスαの取り組みが必要であり、これが理解できるかどうかが選択の分かれ目となります。
投資法に絶対はないと思います。絶対ではない部分が何なのかを理解することが第一歩ですし、それを飛ばしたいと思うのであればインデックス投資一択ということになります。