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改めて全天候型投資の意義を整理する

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前回こちらの記事で全世界投資(全米投資)の意義を整理しました。

 

今回は

・全世界

・全天候型

の後者「全天候型」の投資です。

 

全天候型投資というのは

・好景気かつデフレの状況

・好景気かつインフレの状況

・不景気かつデフレの状況

・不景気かつインフレの状況

どこであっても必ず上昇する資産を保有することです。

 

・株式

・債券

・金

コモディティ

・現金

保有することでリスクを減少させることを狙ったものでレイ・ダリオが手掛けているリスクパリティ型ファンドのポートフォリオを一般投資家向けにアレンジしたものです。

 

ただコロナショックで揺らいでしまいました。

 

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コロナショックでは安全資産も一時期大きく売られました。

債券・金も値下がりしましたが、債券や金を保持する最大の理由である「株式との相関性の低さ」が揺らいだ瞬間でした。

 

リスクパリティ型のファンドも大きく値を下げたため、全天候型投資のメリットが失われデメリットである「購入対象資産の多さ」が強調される展開となりました。

 

 

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レイダリオが提示した全天候型ポートフォリオでは55%の比率となっている「債券」は異常とも言える低金利により、債券バブルを懸念している段階にまで価格が上昇しています。

 

債券の保有比率が高いのは株式の方が債券よりも3倍リスクが高いからということで株式と債券を同一ではなく債券を多く保持した方が良いということだったのですが、低金利が継続するようであれば債券の保有比率を減らす方が良いと考えています。

 

例えば株式:債券:金・コモディティを60%:10%:30%といった配分にするなど債券の配分を主にコモディティ(一部強固な財務基盤を持つ株式)に割り振ることでリスクが高まってしまった債券の問題点をカバーする調整などです。

 

<大事なこと>

長期的に投資をする中で現在のように債券の価格が膨れ上がること、超低金利が何十年も続くとは考えにくいです。長期で資産作りをするのであればバランスはあくまで考えておくべきというのが私の考え方です。配分を調整することは今後も行っていきますが

 

・株式

・債券

・金、コモディティ

への投資は続けます。

 

なので私は特定の国に依存しない全世界への投資、特定の資産に依存しない全天候型にあくまで投資します。

 

ただ人間なのでコツコツ・コツコツ投資をするのが適さないこともあります。

適している方はそれは素晴らしい才能なのでインデックスを中心とした投資に注力するべきです。

 

刺激が欲しい、もう少し稼ぎたい、興味あることを突き詰めたい。様々な欲求があります。私は投資診断士として資産形成のアドバイスをするのであれば、個別株投資などリスクを高める取り組みは推奨しませんが、個人が許容する範囲であれば止める理由はないというのが私の考えです。

 

また10代、20代の方が投資する場合、活かす時間が多く残っています。

仕事をしているのであれば毎月の給与がリスクヘッジとなります。投資を理解しリスクを理解しているのであれば株式100%など極端に偏らせたポートフォリオにしても良いでしょう。

 

ただ長期的目線で投資を行う場合、資産やリスクの偏りをなるべく少なくする全天候型投資の安定感や経済状況に振り回されないメリットをまず考えておくべきだと思います。