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コロナショックをおさらいする〜株式・債券・金はどうだったか?〜

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6/11のNY株式市場は大幅下落となりました。

下げ幅は歴代第4位。サーキットブレーカーが発動するかもという声がSNSでも見られました。

 

原因は色々言われています。

・パウエル議長のコメント(経済状況が引き続きよくないことを示唆)

・これまで好調だったので利益確定の売り

私は

コロナ第二波への懸念

が原因だと見ています。第二波が起きたかどうかはともかくとして第二波を予感させるような感染者数の増加が「あの時起きたこと」再び思い起こす形で不安を誘発したのではないかと見ています。

 

1月末以降の下落もそれまで最高値を伺うほどの好調があっての暴落でした。

・利益を確定させたい思い

・不安に駆られて現金化を急ぐ動き

が重なり暴落の勢いが加速しました。

 

今後も

・感染者数の増加

・外出制限など経済規制の話題

によって再び「あの頃に戻る」懸念が付き纏います。その度に株価が上下に揺れ動くことが想定されます。

 

 

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2月〜3月のコロナショックを振り返ります。

まず一番気をつけないといけないのが「全ての資産が下落した」点です。

株式は当然ですが

・債券も

・金も

大きく下がりました。つまり株式と相関性が低い資産も売られたということです。

教科書通りには行きませんでした。

 

なので第二波が来て暴落が来てから現金化をするのは難しいです。

暴落後に買い付ける戦略の場合、現金はある程度ストックしておくか、多少のマイナスを覚悟した上で利益が得られているところを切り崩すなどの対応が必要です。

 

6/11の相場も「全ての資産」が下がりました。

これは一時的に「現金化」の動きが集中してしまうためです。暴落のショックで出口に人が殺到するようなイメージです。

 

次は「暴落時でも全降りはしないこと」です。

結果論的な言い方になってしまいますが、2/19にピークを迎えてそこから急降下した相場は現時点で3月に底をつけたことになります。全降り:全て現金化した場合、後から振り返れば底をつけた後の上昇の波に全く乗れていない可能性があり、その場合はだいぶ手ひどくやられてしまっていたことになります。

 

少なくとも一部の資産を残していた方、全く売らずに何もしていなかった方は結果的には損失額が限定的であったことになります。またコロナショック後も積立投資をしていたり、下落局面を活かして買い増しをした方はその分だけ収益を得られたはずです。

 

これはリーマンショックの時に大幅下落の損失とその後1年の上昇益を合算するとほぼゼロになったのと同じ現象です。暴落時に全て手放してしまうとその後やってくる上昇益を取りこぼす可能性があり危険であることがコロナショックで学んだもう1つの重要ポイントです。

 

2月〜3月のコロナショックでは

株式:勝ち組銘柄と負け組銘柄で明暗がはっきり分かれる

債券:ゼロ金利化により価格高騰。しかしコロナショック初期には下落

金:コロナショック初期には大幅下落、しかしその後すぐに反転し最高値まで上昇

という結果になっています。

 

第二波への備えは各資産の状況を見据えつつ、過度に不安を反映させるような行動をしない。例えば

・全降りしてとにかく現金化

・底をただひたすら待つ

といった行動です。現金コントロールは相当難しいことが分かったので、無理に現金比率を調整するよりも予め決めたルールに従って動く方が結果的に良い思いをする可能性が高いので、ルールを再確認することが大事だと思います。

 

まずはしっかり備えましょう。