ヘッジファンドマネージャーであるポール・チューダー・ジョーンズ氏のコメントです。
現在コロナショック対策として大量の資金が市場に流れ込んでいます。
これは
・現金の価値の希釈化
・金利の低下
・金利が低下することによる債券価格の上昇
・現在の債券価格が上昇していることで将来の債券価値毀損
という状態を生み出しています。
このため
・現金貯蓄
・(低金利の)債券購入
は資産運用としての有用性を失っています。
結果として現在は
・株式価格の上昇
・金(ゴールド)の価格上昇
・仮想通貨の価格上昇
を招いています。
金と仮想通貨は以前は全く相関性がないと言われていました。それは「ビットコイン=デジタルゴールド」説への疑義でもあるわけですが
ここ最近は相関性が高まっています。ビットコインが動くと金が動く関係ができつつあります。
危険な要素が強く、実態がないとされるビットコインですが
この1年でフォーカスすると波ができていますが
5年スパンで見ると全般的には右肩上がりで推移していることがわかります。
実はビットコインはその年の最低価格がほぼ必ず前の年の価格を上回っています。
このため、投機的・ギャンブル的な要素は年々薄まっていると見て良いと思います。ただビットコインの価格を支える要素が不透明な部分は変わっていないのでその意味での不安を抱えた投資であることには変わりありません。
なのでビットコインに投資するのであれば積立投資が適しているのだと思います。
投資法について説明すると
・一括投資:先の状況が(ある程度)見えているときに選択すべき投資法
・積立投資:先の状況が見えない時に選択すべき投資法
という違いがあります。リスク観点の時間分散に関していうと一括投資の方が優位です。(早い段階で資金を全額投資しているので、早い段階からリスクを分散できている)
ですが、先が全く見えない。投資している自分自身が不安を抱えている段階では積立投資で少しずつ資金を注入した方が良いです。資金を注入して思わしくない状況になった時は引っ込めることになるのですが、損失は積立投資の方が少なく済みます。
ということで不安要素を抱えているビットコインは積立投資で少しずつ注入する方が良いです。
一方、リアルなゴールド(金)は上昇を続けています。
・コロナショックによるリスクオフ需要の増加
・金利低下による金への追い風
この2つが金の需要を高めています。
コロナショックで「一時的に」価格が急落しましたが、それも一瞬で取り戻し最高値を突っ走っています。
ということでゴールドに追い風が吹いています。
・景気が回復する
・金利が上昇する
という局面が来ない限りは金の価格が下がることは考えにくいため、ポートフォリオをディフェンシブにするのであれば今は「債券よりも金」ということになります。
私も今のポートフォリオの20%近くが金関連です。これまでIAUやGDXといった金関連のインデックスETFに積み立てていましたg、さらに
・金採掘ロイヤリティを扱う企業の株購入
・現物金の積立
を始めています。
現物金はマネックス証券を選択しました。
選択した理由は「現物で引き出し可能」という点です。これは他の証券会社にはないメリットです。
・少額から積立可能
・維持手数料がかからない
・現物で引き出せる(これが最大のメリット)
という利点があるのでマネックス にしました。
現物で引き出せるというのはETFにはないメリットです。ETFは金の上昇益メリットは得られますが、現物を保持することはできません。現物を保持するということは希少な金の価値をそのまま手にすることができる利点があります。
・ゴールド
この2つを積み立てていくことで現金・債券に替わるこの先10年の資産運用手段を構築できればという狙いで積立投資を開始しています。ポートフォリオのメインは株式ですが、それをサポートする存在になってくれればと期待しています。