投資における心構えの話です。
個別株の場合、主要なセクターは11あります。
・生活必需品
・ヘルスケア
・公益
・情報技術
・資本財
・エネルギー
・通信サービス
・一般消費財
・金融
・素材
・不動産
の11です。
大別すると
・景気が良くて金利が低い時:金融、不動産、情報技術
・景気が悪くて金利が低い時:生活費需品、ヘルスケア、公益、通信サービス
・景気が悪くて金利が高い時:エネルギー
に強みを発揮するセクターがあり、4つのカテゴリ全てに配分した方が良いとされています。
ただセクター配分を意識した個別株投資は難点があります。
それは「自分があまり得意ではないジャンルにも手を出さないといけない」ということです。
11ジャンル全てに精通している人はプロの投資家でもなかなかいないと思います。プロの投資家はむしろ「自分の得意なジャンルに集中している」印象を受けます。
これは
・得意なジャンルに集中することで銘柄選択の範囲が狭まる(探しやすくなる)
・銘柄分析に集中できる
・余計なことに手を出す心配がなくなる
点において重要です。
ウォーレン・バフェットは得意なジャンルのみで勝負しています。「理解できるものに投資する」は彼の有名な言葉です。セクターのバランスを崩してでも自分の得意なジャンルを絞り込み、そこに集中するというやり方を貫いています。
個人投資家も同様だと思います。情報収集するといろいろなジャンルの情報が入ってきてしまうので目移りしてしまいます。ここをぐっと堪えて、得意ジャンルあるいは好きなジャンルで勝負する方が迷いが減るので良いと思います。
絞り込む目安は4〜5ジャンルぐらいだと思います。そこから2,3の銘柄をチョイスすると個別株で適度な分散とされる10〜20銘柄の中に収まります。多趣味、興味のジャンルが幅広い方でも「その中でも選りすぐりのジャンル」を選ぶべきだと思います。
絞り込むポイントですが、好きこそモノの上手なれという言葉がありますが自分の好きなジャンルに集中した方が良いと思います。好きなものは盲目になってしまうところもありますが「自分の判断で良し悪しを見極められる」メリットがあります。
自分の不得手なジャンル、苦手意識のあるジャンルをバランスを確保するために入れようとすると調査をサボってしまったり他人の意見を鵜呑みにすることに繋がります。他人の意見も時には大事ですが、流されてしまわないようまず自分の領域に引き込むことが大事になってきます。
反対に得意なジャンルや好きなジャンルが1つか2つぐらいしかない場合はまずそこで勝負する方が良いと思います。その後投資していく中で考え方が変われば膨らませれば良いですし、考え方が変わらず「やっぱりこれが好きなんだ」とわかればそこに集中するのが自分の性分なんだとわかるのでどちらにせよ迷いはなくなります。
私の場合
・飲食関係
・生活必需品
・IT、ハイテク
・ヘルスケア
・鉄道
あたりが対象でしょうか。この5ジャンルであれば興味を持って深掘りすることができると思います。
ジャンルや企業の調査などはあえてせず、価格やチャートに特化して調べていく方法もあります。その場合、チャートをみたり数字を追いかけることが好きかどうかで判断するのも一手です。1つのやり方しか認められない世界ではないので、無理に合わせるのではなく自分の思考パターンと折り合いをつけていくという考え方もありなんだと思います。