以前に書いた勝ち組・負け組に関する記事を補足する記事です。
ウォーレン・バフェットは航空株だけでなく、ポートフォリオの主力である銀行株の整理を始めました。
一連の株式売却に関する考察は別のところで行います。
銀行株は以前に書いた「足を引っ張る業種」に入っています。これはマイナス金利か?と言われているほど銀行の収益の源泉である「金利」の大幅な低下、コロナショックによる貸し出しリスクの増加など銀行にとっては向かい風の状況が続きます。
さらに経済政策が前例のない規模で行われていることから「副作用」を懸念する声もあります。何をきっかけに金融危機が訪れるかは分かりません。バフェットが一部の銀行株を手放したのは金融危機到来に備えているのかもしれません。あくまでも可能性ですが。
さて、本題です。
コロナショック・アフターコロナによってどういった業種が伸びて、どういった業種が沈んでいくのかについて考えてみます。
<負け組業種>
航空
観光、イベント、旅行関連
サービス業
アパレル
銀行など金融業(フィンテックに強みを発揮している企業を除く)
石油、コモディティ
外食産業(テイクアウトに強い企業を除く)
こういった業種は
・沈んでいく業種
・コロナショックの影響を受けているうちは厳しい業種
・売り上げ、収益にマイナスの影響をもたらす業種
に該当します。
今投資しても収益を得ることは難しいです。ただし、あくまで今の段階の話です。
この先どうなるかはこの後に解説します。
<勝ち組業種>
GAFA+M
インターネット・ハイテク関連(特にリモートワークを支えるネットワークインフラ、サーバー、セキュリティ)
ヘルスケア、バイオ
生活必需品
食料品
テイクアウトに強い飲食関連企業
金採掘に関連する企業
こういった企業が今伸びている企業であり、今後も伸びていく可能性が高い企業が含まれています。
<アフターコロナの戦略は?>
上記を踏まえると今後は
・今もこの先も「勝ち組」の企業
・今は負け組だが、この先「勝ち組に転換する」企業
を選択し
・今は勝ち組だが、この先「負け組に転換する」企業
・今もこの先も「負け組」の企業
を避ける
のが取り得るべき戦略となります。
これは口で言うのは簡単ですが、実際は深く調べていく必要があります。
ただ、4つの選択肢を全て追いかける必要はなく「今もこの先も「勝ち組」の企業」がどこであるかに絞って調査した方が良いと思われます。
そうすれば
・負け組業種を追いかける必要がなくなります。
・今(だけ)伸びているテーマを追いかける必要がなくなります。
負け組業種を選択から外すだけでも調査範囲は絞られます。さらに今外出規制がかかったことによって需要が伸びた業種を外すことになります。一方でアフターコロナがどういった世界になるかを想定する必要はあり、アンテナは高く張っておかないとなかなか絞り込むのは難しいと思います。
私の見立てですが、アフターコロナの世界は勝ち組と負け組の格差がさらに開くものと思われます。なので今この瞬間に慌てて飛びつくよりもアフターコロナと呼ばれる時期になったところでスクリーニングをかけても遅くはないと思います。
今もキャッシュを稼ぐ時期ではありますが、自信がない方は一段落するまで待っても良いと思います。バフェットが今株を買っていないと言う事実が支えになると思います。