iDeCoに続いてまたしても断定的な感じにしてみました。
つみたてNISAを始める方、商品選びに迷ったら
「信託報酬0.1%未満」の商品から選びましょう。
<つみたてNISAとは?>
概要はこちらをご覧ください。
ポイントは
・最長20年間積立した分の利益は非課税
・1年間に40万円まで(1ヶ月約3万円程度)購入に対して非課税
・購入できる対象商品が限定される
一番はやはり購入できる商品が限られるという点です。ノーロードで毎月配当型ではない投資信託に限定されます。円建ての商品のみですし、債券や金、REITをターゲットとした商品はありません。
債券や金にも投資したいという場合は「バランス・ファンド」を選択しますが、個人的にはこれはオススメしません。
<バランスファンドが悪手である理由>
投資信託はそもそも「具体的な中身が見えにくい」商品設計です。
もちろん目論見書と呼ばれる商品説明資料を読み込むとどういったものにどれぐらいの割合投資するように設計されているかは確認することが可能です。
ですが、ETFと違って「具体的な購入銘柄が分かりにくい」作りになっています。銘柄が明記されていないので、箱の中身はわからないけどパッケージに内容が書いてある商品が投資信託です。透明なパッケージで中身を見ようと思えば見えるのがETFです。
元々やや分かりにくい設計の投資信託の中でも「バランスファンド」はより分かりにくいです。例えるのであれば「中身を確認できない幕の内弁当」のようなものです。商品サンプルがなく、中身が分からないけど商品パッケージには「幕の内弁当」と書いているイメージです。
色々な商品が取り揃えられているので、株式も金も債券もという方には良さそうですが、バランス配分含めて運用はファンドに委ねることになるので(だから投資「信託」なのですが)個人的には面倒でも「資産配分は自分で揃えた方が賢明です」
<そもそも株式しか選択肢がない。だから・・・>
つみたてNISAで購入可能な商品はほぼ株式に連動した投資信託のみです。
なので選択肢は「株式」に関する投資信託のみになります(バランスファンドは選択しないものとします)。
その株式に関する投資信託の中で選ぶことになる訳ですが、iDeCo同様に手数料(信託報酬)は少ないに越したことはないです。なので選ぶとしたらなるべく信託報酬が低いインデックスファンドから選ぶことになります。
SBI証券の場合、
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
の2つが信託報酬0.1%未満です。この2つは投資信託の中でも屈指の信託報酬の少なさで競っています。
なのでこの2つの投資信託のどちらか好きな方を選べば良いということになります。
<信託報酬の低さよりも大事なこと>
さて、信託報酬ですが年間最大40万のつみたてNISAにおいて0.1%程度の信託報酬の差は大したことがないと言えば大したことがないです。投資額が1000万円を超えるような高額になった時に違いが出て来ます。
でも選択の基準に信託報酬を選んだのはもう1つ別の大事なポイントがあるからです。
それは「購入対象を選ぶ時間を極力少なくしてさっさと始めた方が賢明だから」です。要はとっとと始めるべしということです。
にも関わらずどれを購入するか、ポートフォリオの配分をどうしたら良いかと悩んでしまってはなかなか始められません。一般NISAであれば選択肢は多彩なので迷う部分もありますが、月3万のつみたてNISAに関してそもそも選択肢が限定されていますし、投資期間が長いことが前提なのでなるべく早く始めて、恩恵を少しでも長い期間うけるようにした方が良いです。
なので明確に絞れるように「信託報酬0.1%未満」というバーを設定しました。
とは言え
・右肩上がりに上昇する株式への投資
・成長性を有した米国株への投資(新興国よりも成長ペースが落ちる懸念はあります)
・その米国株の中にあるTOP500の企業に分散投資
という特徴があるS&P500に連動した投資信託への投資をオススメします。
これはあくまでつみたてNISAに限定した話です。
一般NISAの場合は購入商品数が多彩になりますし、投資限度額が多くなり投資期間が短くなるためつみたてNISAよりは購入商品やポートフォリオをきちんと整理した方が良いです。