例え億単位の円預金を何年預けても利息はたったの0.002%になってしまいました。
100万円を1年預けても20円(しかも「税引き前」)
1億円を1年預けても2,000円(しかも「税引き前」)
しか利息を得ることができません。
しかも「価値」は保存してくれません。今の100万円と10年後の100万円は同じ価値とは限りません。
こちらで触れた通りです。
投資は不安だからとりあえず定期預金で貯めておこうと思ってもほとんど増やすことができません。タンス預金と大差ないレベルです。
それでも現金にしがみつくことを提言する有名FPの方もいます。
この有名FPの考え方(投資よりも現金キープ)は高齢者向けのアドバイスであれば一理あると思います。高齢者に関しては資産を増やすことよりも守ることに重きを置く必要があり、「緊急時に備える」ことが何より重要だからです。
基本的にはレイダリオが言う通り「現金はゴミ」です。
ただこの言葉は正確には「現金に投資することはゴミ」と捉えておくべきだと思います。闇雲に現金を銀行に預けてストックすることの問題点を的確に捉えたフレーズだと捉えるべきです。
つまり
・生活に必要な資金
・足元必要なことがある資金(税金の支払い、教育費、冠婚葬祭費用など)
は「現金」とは分けておくべきということです。
現金は紙のお金であっても電子のお金(銀行の通帳・電子マネー)であっても何か別のものと交換するための材料と考えるべきです。しかもその鮮度は非常に短いということです。長く保持していると価値が下がっていく。現金が魅力を放つのは「デフレのピーク」の時のみです。
分けて考えることで現金の取り扱い方針が明確になります。必要なものを必要な分だけ保持しておけば良いわけです。必要な分まで他のものに変えてしまうのは得策ではないです。
これで現金に関して整理できました。一方で投資方法に関して気になる悩みが出てきます。それは
・一括投資
のどちらが良いかという点です。これについては別の機会に整理します。