驚愕の暴落ぶりです。
暴落の要因は「需要の急落」とされています。以前価格が下落した際は減産をめぐっての政治的駆け引きによるものでしたが、一旦減産で協調した後に大きく下げました。
このチャートは先物価格ですが、原油先物は「限月」と呼ばれる満期の様なものがありずっとポジションを保持し続けることができません。限月を迎えて保持し続けた場合、金融先物の様に差金決済ではなく、株式やETFの様に現物を貰ってもどうにもならず(タンカーや貯蔵タンクは誰でも持っているわけではないので)、さらに買い手がつかないことで暴落となったわけです。
とはいえここまで書いておいて何ですが、私自身はこの辺のことはあまり得意ではなくかじった知識を披露しているにすぎません。
<バイオも??>
コロナウイルスに対抗するワクチンの開発競争が進んでいます。
・ギリアド・サイエンシズ(GILD)
・モデルナ(MRNA)
などの企業名が挙がっています。
当然ながらコロナウイルスのワクチン開発に成功する、世界的に普及する、手掛けている薬品がコロナウイルスに何かしらの効果があるといったニュースが流れれば株価は当然ながら上昇します。
今後しばらくは「バイオ」関連の企業は注目を集めるのは確実です。
元々バイオ銘柄は薬品開発、新薬の承認など大きなトピックがある時に上昇する一方でその反動でネガティブな材料(特許切れなど)により価格が乱高下しやすい特徴があり、「バイオ関連銘柄」は一攫千金を狙うタイプの投資の代名詞となっていました。
今回のコロナショックはそういった意味では美味しいチャンスだと言えます。当たれば上昇する宝くじの様なものと言っても良いかもしれません。
でもバイオ関連銘柄で当たりを引けば良いですが、当たりを引いた場合でもいつまでその効果が持続するかは定かではありません。分かりやすい要素ではありますが、開発の動向など何がもたらされるかのイメージが個人的にはつきにくいなと感じています。
<分かりやすい様で難易度が高い航空関連>
バフェットがデルタの株を買い増ししてその後売却したという話題がありました。購入時はバフェットらしい動きと評価されていましたが、早急な売却に上記のような判断力を疑う記事も出ました。
航空関連は当然ながらコロナ問題により、ほとんど振るわない状況です。
日本の航空機もほとんど飛んでいないですし、利用者もほとんどいない状況では収益があげられるわけもなく株価は低迷します。
ボーイングはそもそも飛行機の製造すらままならない状況だったので、当然ですが、高コストな業界なので業界全体が低調となっています。政府などの支援の話も出ているだけにコロナ問題が終息しても簡単には戻らないのではと率直に感じます。
ただこの辺もあくまでイメージです。
<ここからが本題>
ここからが本題です。原油・バイオ・航空と紹介しましたが、正直自分の中ではあまりよく分かっていないジャンルではあります。全く知らないわけではないですが、まだ仕組みやトレンド、ブランド力の強さなどその企業を掴むきっかけがなかなかなないなと感じています。
恐らく興味が持てないジャンルなのかなと思います。
エネルギーセクター自体は下記の通り将来性がある場合に限り、今低迷していてもそれは「チャンス」だと解釈できます。
ヘルスケアセクターもコロナショック関係なく、世界全体高齢化に向かうのであれば将来必ず伸びていくものだと思います。
航空機を始め、公共の乗り物は今はほとんど利用されないですが、いつかは利用率が戻ることになるわけで利用率が回復すれば公共交通機関自体の存在は無くならないので、高コストな会社でない限りは安定感を取り戻してくると考えることができます。
このようにイメージが湧いて理解できるところに投資をするのと、かじったけどなんとなくしか分からないところに投資をするのとでは成果に違いが出てくると思います。
ウォーレン・バフェットが「理解できるものに投資をする」と言っていたのは
・財務状況を始めとした企業分析
・企業の動向、決算結果への評価
など個別株投資において欠かせない取り組みにおいて、
・力の入れ具合
と
・適正な評価
の2点で大きく変わってくるからではないかと思われます。
よく知っている・理解できるものであれば一次的な評価だけではなく、多角的・二次的思考によって評価ができるのでより深い判断ができる。適正な評価ができる可能性が高くなり最終的な成果に直結すると思われます。
余程の方でない限り、全てのセクター・全てのジャンルを十分に理解しているわけではないと思います。素晴らしいパフォーマンスを上げている偉大な投資家も得意ジャンル・苦手なジャンルがあるとされています。我々は情報量が足りない前提で投資をするのだから、理解できものに絞ってそこに集中した方が良いのではないかと思います。