4/19の記事で今後どういった方向に進めるべきか判断が難しい状況になることをまとめました。
<今後どういったシナリオが想定されるか>
1.何かのきっかけにいわゆる2番底を形成する下落局面を迎える
2.今の上昇がそのまま継続されて、最高値を再び伺う状況になる
3.期待されている上昇も、懸念されている暴落もなく停滞する
いずれも可能性は考えられますし、確率を並べることも困難です。
<どのシナリオでも気になる懸念点>
しかしながら、3つのシナリオに共通する懸念点があります。
それは「はっきりした投資アクションが取りにくい状況」であるということです。
1.何かのきっかけにいわゆる2番底を形成する下落局面を迎える
→下落局面を迎えるのであれば今は株式の投資タイミングではないことに(待った方が良い)
→金利低下の状況では債券投資にもメリットがない、金も高値を追いかけているので旨味が少ない
2.今の上昇がそのまま継続されて、最高値を再び伺う状況になる
→上昇局面での追加投資は投資の効率性低下に繋がる
3.期待されている上昇も、懸念されている暴落もなく停滞する
→収益を得る手がかりがなくなる
全ての資産が同じ動きをするかは分かりませんが、判断の難易度は上がります。
<では今後どうしたら良いか?>
考えられる選択肢をあげます。
・静観する
・短期投資を駆使してやり過ごす
・積立投資のみ継続する
・資産配分を調整する
バフェットやマンガーの考え方であれば、静観するという手があります。
無理に投資するよりもしかるべき時まで我慢するという作戦です。
これはとにかくジッと耐えるしかない難しさがあります。現金はそのまま置いていても価値が失われるのでMMFなど「価値が保存される資産」に移しておきジッと待つというものです。
短期投資はネガティブな印象もありますが、一定のルールに則って行われれば「短期的なキャッシュフロー獲得手段」になりえます。短期投資を長期に渡って取り組むことになれば負担はだいぶ大きくなりますが、「来るべき時まで」の一時的な取り組みであれば割り切れます。
例えばアマゾンやZOOM、金鉱株関連など需要が見込める株式に短期間投資をして少額でも収益を得るというやり方です。上下数%の価格変動で終了する、期間を1週間など短い期間にするなど小幅な取引になるように調整するというやり方です。
手数料負担・為替リスクもあるので注意が必要ですが、数百円・数千円のキャッシュフローを継続的に得ることを目標に時間を稼ぐ作戦です。
積立投資を継続するのは「長期的な収益」を狙ってのものです。難しい局面だろうが継続することで10年〜20年先の収益に繋げます。
資産配分の調整をする意義はこの先の各資産の動向を見据えた調整を早めにやっておくというものです。
例えば
・株式:良い方向にも悪い方向にもぶれる可能性があり、いずれにしてもポジションは確保しておく必要がある
・債券:金利がゼロに近い状況なので、投資メリットが少なくなると見て少なくする(特に国債)
・実物資産:金を始め今後伸びる可能性があり、債券を減らした分は実物資産にシフトする
といったポートフォリオの調整です。
<実は・・・>
4つの取り組み案は「併用することが可能です」
・現金の割合を増やしておいて、それをMMFにシフトする。
・短期投資で時間を稼ぎ、稼いだキャッシュフローはMMFにシフトするなど次の局面に備える。
・ベースの積立投資は変えない
・資産全体の配分比率はこの機会に調整する
これらは同時に取り組めますし、あるものを取り組んで別のものは控えておくといった選択が可能です。
手が出せない状況で無理に投資をしたり、何もせずほったらかしにせず常に動けるように準備することが大事であるという考えです。バフェットの教えのようにジッと耐え続けるのは人間心理としては困難で、耐える力があること自体、才能の一つなので動いてみるのも一案なのかなと思いました。