コロナショックを経済面のみフォーカスした場合(感染状況自体はまだ油断できない状況です。くれぐれもご自身及びご家族の体調最優先で行動ください)、3月までの混乱状況からはだいぶ落ち着いてきています。
端的に整理すると
・株式は3月の暴落のおよそ50%~70%ぐらいまで回復している。銘柄によっては最高値を伺うところまで戻っている
・債券も引き続き高値を維持
・ゴールドは最高値を更新しようとしている
・コモディティは低調
という状態です。
さて一見すると良い方向に戻ってきているように見えますが、今は
「まだコロナショックによる影響の全容が見えていない」状況であることを忘れてはいけません。
例えば4/14にJPモルガンやウェルスファーゴといった銀行の決算がありましたが内容はボロボロでした。にも関わらず市場はさして気にしていません。
J&Jが好決算出会ったこともありポジ・ネガ要素が相殺された可能性もあるのですが、今後続々と1-3月の決算発表が出てくる中で市場はこれをどう受け止めるのか。
ポイントは「コロナ問題の長期化」だと思います。
恐らく市場の大半は
・経済対策によってテコ入れをしてくれる
・1-3月の低迷は想定内
という反応だと思います。しかし債券や金は依然として高値をつけたままであることから「リスクオフへの恐怖」は捨て去っていないように思われます。
さらにコロナショックにおける経済の停滞は過去に例のないものです。短期的に終息すれば受け入れられるものであっても「長期化をどこまで織り込んでいるかは人によってまちまち」であり、長期化が想定外と考えている人は少なからずいるのではないかと思われます。一方で長期化は止む無しと悲観的に考えている方も一定数います。
なので今後、船がどこに向かっていくのかは非常にわかりにくくなってきているように思われます。特に足元が上昇傾向であればあるほど複雑になってきていると見た方が良いと思います。
ここで原点に帰ります。資産作りのベースはあくまで不変です。私の場合は
・全世界に
・全天候型に
投資をする。ここは変わりません。
足元の状況が複雑化してもコロナ問題の終息が見えてこない限り、コロナ問題の影響度合いの全容が見えてくるまでは「長期的な下落局面」であると捉えて慎重に、だけど投資を続ける姿勢は不変です。
一方で先々の備えに対して「狙いをつける」のは難しくなったと思いますが、忘れてはいけないのは「現金の価値は下がる方向に確実に向かっている」という点です。
故に「現金からの退避」は確実に進めていかないといけない。これは忘れないようにしないといけないので、やはり段階的に現金を金融資産に移していくアクションは継続していきます。
整理すると
・投資方針のベースは不変、プラスαのターゲットは常に変化するので注意
・現金の価値が削れていくことは変わらない
この2つを羅針盤として今後も進めていきます。