金(ゴールド)への投資方法は
・金地金(ゴールドバー・インゴット)
・金貨
といったものがありますが、簡単に購入できない上に保管の手間がかかります。
このため投資信託やETFといった「実物を保有しない」金投資を選択する方も多いと思います。
選択肢の1つ投資信託は
・少額購入が可能
・一方で信託報酬が高い
というメリット・デメリットがあります。
ETFの場合
・金額が達していないと購入できない
・投資信託よりも信託報酬が低い
というメリット・デメリットがあります。
今回はETFの紹介をします。
SPDRゴールド・シェアーズ(GLD)というETFがあります。金指数に連動するETFとしてメジャーなものですが、価格は161ドル(2020.4.13時点)と結構高めです。
もっと気軽に購入したい方に向けて低価格購入できるETFが
・IAU
・GLDM
です。
共にGLDの1/10の価格で購入できます。値動きはほぼ同じです。
GLDMはGLDと同じSPDRが運営しているETFです。
GLDMはGLDと異なり金の指数に対して経費を控除する前の価格をベースとしたローコストのETFです。GLDを運営している中で価格帯を変えたGLDMを新たに販売したというあたり「金」の購入ニーズが高いことを裏付けている印象を持ちます。
さてIAUとGLDMは似たもの同士でありますが、違いは
・信託報酬(ランニングコスト)はGLDM優位です。
GLDMで目を引くのは信託報酬の低さです。
GLDM:0.18%
IAU:0.25%
GLD:0.40%
GLDMは最後発のリリースのため、信託報酬を大幅にダウンさせています。コモディティ・金の中では相当抑えた数字です。IAUもかなり低いですがそれを上回っています。
ETFの積立に金を含めるのであれば、信託報酬は低い方が良いのでこれから積立を開始する方はGLDMが第一候補になると思います。
既にIAUを購入している方(筆者もそうです)はブラックロック社の信託報酬引き下げを期待するか、価格が落ち着いたタイミングで乗り換えるかになると思いますが、価格がかなり安いので相当量積み上げない限りは信託報酬の差はそれほど大きなものにならず無理に入れ替える必要性はないと思われます。