以前にも書いたことがあるネタですが、コロナショックを踏まえて改めて解説します。
投資を始めるなら特にiDeCoやNISAなど長期間かけて投資するものに関しては、早く始めた方が良いので今がチャンスです。
何故チャンスなのかはこのグラフが答えです。
長期間投資をするとブレ幅が縮小します。市場平均であるインデックス運用の商品に定期的に積立を行うと商品に関係なく時間が経過するとマイナス幅が小さくなり最終的には「商品の市場成長率」の分だけプラスになります。
無論上記グラフで言うと15年後に再びコロナショックのような暴落がくると資産全体はマイナスになってしまう可能性がありますが、その後回復すれば元本割れの状態が改善される可能性が高いということです。
なので
・早く始める
・長く続ける
ことが肝要です。
ではiDeCoやNISAではどういった商品に投資すれば良いでしょうか?
ポイントは「制度の特徴に適した投資先を選択する」という点です。
<iDeCo>
iDeCoの特徴は
・60歳まで受け取りができない(資金が拘束されます)
・掛金全額所得控除、運用益非課税、受取金に税制優遇(公的年金控除・退職控除のどちらか)の3つの税制メリットがある
この2点です。
2つの特徴を活かすことがポイントです。
資金拘束性が高いので逆に言えば、「長期的に見て成長するもの」に投資をするとリターンを得る可能性が高まります。
反対に足元の景気変動は追いかけないようにしましょう。コロナショックによる今やこの先のマイナスも超長期的に見たら微々たるものに変化します。
iDeCoを続けていく上で一番の税制メリットは「所得税還付(所得控除)」です。
なので資金がある前提ですが、制度の中で最大限iDeCoに投資した方が税制メリットを得ることができます。投資先も株式メインであれば運用益や受け取り時の税制優遇メリットが最大化されます。
なお、手に入れた還付金はNISAなどの自動投資やその他の投資の原資にしましょう。
<NISA>
NISAは一般NISAの場合最大10年間の税制メリットが得られます。(5年経過後にロールオーバー(売却せずNISA枠を維持)を選択した場合)。
つみたてNISAの場合は、iDeCoと同様に長期間にかけて投資をします。投資商品は限られますが、株式メインに成長が期待できるエリアをターゲットとした商品に投資をする方が良いです。
一般NISAは「購入商品の多彩さ」が特徴なので選択できる購入商品の多さを活かすようにしましょう。海外ETFや高配当ETFなどもNISAで購入すると配当益・譲渡益の税制メリットを活かすことができます。
NISAは損失に対してのメリットはないため
・価格変動性が高いもの(プラスになるかマイナスになるかが全く掴めないもの)
・配当がでないなど保持していてもプラスに転じない限り、メリットがないもの
にNISA枠を使うのは得策ではありません。
短期的な収支で売買をしないよう中長期的目線で銘柄を選ぶようにしましょう。
ただし、iDeCoにしてもNISAにしてもポートフォリオの差はそれほど「大したもの」ではありません。
よほど高額にならない限り、資産配分によるパフォーマンスの差は現れにくいです。iDeCoもNISAも投資総額は限られており、枠を全て使い切るような場合でもポートフォリオ調整や銘柄選びに時間をかけて投資のスタートが遅れてしまっては本末転倒なので、時間をかけずに選択した上で自動投資で対応できなかった部分を楽しむ投資でカバーするようにした方が賢明です。