連日相場が乱高下しています。
株式を巡るあれこれは既に多くのところで語られていますが、今回は「安全資産」に着目したいと思います。
<債券>
<ゴールド>
<為替相場>
どれも荒れています。
債券は本来株価が下落したときに上昇します。
ゴールドは株価が下落する局面以外に将来に不安を抱くような局面で価格が上昇します。
債券は2月末の急落の時点ではセオリー通りの動きをしていましたが、歴史的低金利の時期を経てその後一気に価格が下がりました。
ゴールドは2月末の株価急落後、一緒に急降下しています。その後は上下波打っています。
<何故債券やゴールドが急落したのか?>
セオリーに反した動きをしている最大の要因は「現金化」です。
・買い増しのために債券やゴールドを売却
・追証が発生したために債券やゴールドを売却
あまりにインパクトの強い急落・暴落だったために現金化の動きも急激だったということです。火事になって出口に一気に人が殺到するようなイメージです。
こちらの記事でも触れましたが、急落した時や将来株価が停滞するような局面は「買い時」と判断して安全資産を一旦現金に変えて安くなった株を買う作戦に出る方も多いと思います。
<今後どうなるか?>
安全資産はいずれは本来の価格水準に戻ると思われますが、筆者個人的な想定は債券とゴールドで動きが分かれてくるのではないかと思われます。
債券:財政出動、大規模金融緩和の影響により金利が上昇したら下落するはず
ゴールド:経済状態が不安定な状態が続けば上昇するはず
(これはあくまで筆者個人の考えです)
さらにアメリカもゼロ金利になりました。債券価格が上昇する条件は出尽くしています。
債券価格に影響する要素「金利上昇」「インフレ」の懸念が出てくるかどうかがポイントだと思います。既に高値圏になっている債券をこの段階で買うかどうかは迷うところです。
ゴールドは本来は株式などが不安定な状態の時に、リスクヘッジとして買われる商品です。足元は価格が不安定ですが、先行きの不安が増した場合はゴールドは再び高値を狙う可能性があると思われます。
5年、10年先をどう見るかだと思います。基軸通貨であるドルや円・ユーロ・ポンドは価値を下げに行く方向に動いています。つまり金融緩和・借金の増加です。
現金価値が下がっていく場合、受け皿が必要となりそれがゴールドになるのではないかと思われます。
<仮想通貨はどうか?>
では仮想通貨:ビットコインはどうでしょうか。
慎重に判断した方が良いと思いますが、「第二の受け皿」という芽もあるかなと考えています。
まずはゴールドですがゴールドが高止まりした場合、でも株式の信頼性が薄れているようなそんなシナリオが成立した場合仮想通貨がデジタルゴールドとしての存在意義を持ってくるのではないかと思われます。現段階は日単位で20〜30%上下するようなものなので危うい投資先であるとは思いますが。