このグラフは1980年〜2016年まで投資した際にBest Day(急に上昇した日)を何日逃したかによってトータルリターンがどう変わるかについてまとめたものです。
一番の驚きは「All days」と「Missing best 5 Days」の違いです。
たった5日間。36年間で5日上昇した日を逃してしまうと約18,000ドルもマイナスになってしまいます。
これは投資の難しさを物語っています。
投資をするにあたって収益をあげるには「価格が伸びるタイミングで投資をする」ことです。至極当たり前の話です。でもこれを狙って実践するのは難しいです。
難しいと書きましたが、あることをすればすごく簡単になります。
それは「保持し続けること」です。
S&P500にずっと投資し続けていれば、年に何回かある上昇タイミング、数年・10数年に1度来るようなビック・ウェーブにも確実に乗ることができます。
まあこれも当たり前と言えば当たり前の話ですが、コロナショックで乱高下した今それができるかどうかはよく考えた方が良いと思います。
人間不安定な状態が続くとそこから逃げたくなります。1日に何万・何十万と動くような状態で保持し続けるのは胆力が必要です。
反対にS&P500以外の様々な金融商品やETF、個別銘柄があったとすると「乗り換えたくなる衝動」に駆られます。
資産作り投資、つまりインデックス投資の最も難しいポイントは「淡々と続ける」ことです。逆に淡々と続けた先には理論上ですが、大きな結果が得られる可能性が高い。そう考えて取り組むことが必要です。
結果を得るまでの時間を短くするには楽しむ投資を勉強して、アクティブ運用の部分を取り込むことになりますが、これは少なくともスタートアップ段階の方には推奨しません。この考えは変わらないです。