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【楽しむ投資】バリューハンティングとは何か?(実践編)

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現在筆者が考えるバリューハンティングに適した企業について説明します。

 

2019年の株式投資の勝者は「ハイテク銘柄」でした。GAFA(セクターで見た場合、GAFA全てがハイテク銘柄ではありません)やMicrosoftなどが株価を牽引していました。

 

また金融など景気がポジティブな時に上昇しやすい銘柄も2019年は良かったと思います。

 

一方で

・エネルギー

・公益

・生活必需品

・ヘルスケア

といった景気低迷局面での下落幅が小さい「ディフェンシブ」と言われるセクターは振るいませんでした。

 

2020年に入って状況が変わりました。下落局面では2019年好調だった銘柄やセクターの下げ幅が大きくなりマイナスの影響を受けています。

 

一方でディフェンシブセクターは下がったものの、ハイテク銘柄ほどの影響までには至っていません(ここで誤解しないように注意したいのが、公益や生活必需品であっても急落局面・暴落局面では値段が下がります。単に「下げ幅が小さい」だけです)。

 

価格面で評価すると下げ幅が大きかった銘柄が「バリューハンティングするのにもってこい」ということになります。

 

<筆者の考える「バリューハンティング」に適した銘柄とは?>

今は株式市場全体が値下がりしています。

なので選択肢は多いように見えますが、バリュー投資は

・将来値上がりする、少なくとも下がる前の状態まで戻ることを期待している

・価格が上昇するまで待つ必要がある

という投資方法なので、上昇が期待できない銘柄に投資するのは避ける必要があります。少なくとも上昇カーブが描けるシナリオが浮かぶかどうかがポイントとなります。また長期間握り締めるケースも想定すると「5年・10年先のトレンド」もしくは「5年・10年経っても色あせないもの」に投資した方が良いということになります。

 

さらに個別株投資はそもそも期待通りに進むかどうかは分からない不確実な投資なので、収益を確実に得られるかどうかはやってみないと分かりません。

なので個人的には「自分が納得の行く企業」に投資することを重視しています。

 

<具体的にはどういった企業?>

・ESG,SDGsと言われるキーワードを重視している企業

・好不況に関係なく需要が見込まれる企業

・取り組みに好感が持てる企業

・強固なブランド力など強みを持つ企業(バフェットのいう「消費者独占型企業」)

・成長が持続的に継続できると見込める企業(成熟期間の長い企業)

といったところが候補です。

 

これらの条件に該当する可能性がある企業をピックアップし、そこに下落局面で資金を投じて待つというやり方です。

 

ESGやSDGsというキーワードはそれに関連するキーワードも含めて今後避けては通れない要素だと考えています。環境に配慮している、LGBTに配慮している、男女の格差解消、世代間の格差解消、長期に渡って継続できる取り組みを念頭に置いているetc.

 

旧来モデルの企業は例えばコカコーラの原液のような何十年経っても変わらない強みでない限りは「時代に合わせて改良・改善ができるか」が必要だと思います。

 

例えば石油を扱っているエネルギーセクターはESGの観点で評価すると最悪です。でも原油の価値が下落したり環境面でネガティブになることを見越して再生エネルギー事業に軸足をシフトしているような企業は石油関連企業でも「将来に期待できる要素あり」という評価に変わります。

 

セクターや業種全体人気がなくても個々の企業の取り組みをピックアップすると光るものがあるかもしれません。その光るものが将来どこかのタイミングで価値を持ち始めたら今の段階で購入するのはバリュー投資の観点で理に適っているのではと考えます。

 

ハイテク銘柄もこの先下落プレッシャーが強くなると思いますが、取り組んでいるビジネスが持続的に収益を上げることが期待できるのであれば「下落後の回復」が見込めます。

 

あくまで「良い企業に投資する」という基準を重視した上で、市場全体が下がりどんな企業であっても価格が下がるような今のような局面で自分が納得の行く投資先に少しずつ資金を投じていきたいと思います。