1週間で大きく値を下げた株式市場ですが、ここから学べたことを備忘録としてまとめました。
1.急落して悲観ムード真っ只中で株式などを購入するのは「わかっていても」決断力が要る
2.事前準備が重要
3.インデックス運用の場合、値段を一喜一憂しても仕方がないと割り切れる
4.ETFの人気があるがゆえにETFで時価総額上位を占めている企業が割りを食っている。
5.時価総額が高い企業は下落幅が大きいのでチャンス?
6.安全資産の現金化のタイミング
<1.急落して悲観ムード真っ只中で株式などを購入するのは「分かっていても」決断力が要る>
これはよく言われていることですね。急落したことをキッカケに安くなったから買おうと考えている方は多いと思います。
ただニュース等で株価下落が叫ばれている中で「このタイミングで買おう」と思っても人間心理的に難しい部分はあると思います。
・もっと下がるのでは?
・より買いやすいタイミングがくるのでは?
と考えだすとキリがないですが、タイミングを図って買うのはこの点でも難しいなと感じます。
<2.事前準備が重要>
下落したときに買おうと思っても
・何を買えば良いか分からない
・購入資金がない
では手が出せません。
事前準備が非常に大事ですね。運とは「準備が機会と出会う時」とはよく言ったものです。
購入対象に関しては「事前に何を買うべきか調査しておくこと」で解消できます。
問題は購入資金がない点です。
というのも投資効果を高めるには「現金よりも投資商品に資金がある」状態が理想です。フルインベストメントとまでは行かなくても、現金割合を減らした方が効果的です。
ただ投資商品の割合が高いと暴落時に手元資金がないので、すぐに買い増すことができません。この問題の効果的な解決策はまだ考えついていません。
一番効果的だと思っているのは「高くなった資産の一部を売る」だと思いますが、1つ気になる問題があるなと思いました。後ほど詳細を説明します。
<3.インデックス運用の場合、値段を一喜一憂しても仕方がないと割り切れる>
これはインデックス運用の特徴であり、最大のメリットだと思います。価格の上下に一喜一憂することなく目標に向かって淡々と積み上げていくことが求められるインデックス運用の強みは今回のコロナショックのような局面で発揮されると思います。
ただ評価益はマイナスになるので、手放したい衝動には注意しないといけません。
<4.ETFの人気があるがゆえにETFで時価総額上位を占めている企業が割りを食っている>
インデックス運用が盛んな現在、ETFの売上の主要ポジションである「時価総額上位の企業」が今回のコロナショックで軒並み値を下げました。
S&P500に連動したETF、SPY・VOO・IVVが構成する企業上位10社は一緒ですが大きく値を下げています。ETFが値を下げると割りを食いやすいとされています。今後も大きく下げる局面では割りを食いやすいと思います。その分、上昇時も恩恵を受けやすいわけですが。
<5.時価総額が高い企業は下落幅が大きいのでチャンス?>
4.を踏まえると
・時価総額が高い企業は下落幅が大きい
・下落幅が大きいのは市場影響によるところが大きいので影響が緩和されれば戻る力も大きい
・だから値を下げた瞬間がチャンス
というロジックです。ただこれは今後の株価をきちんと見ておく必要があると言えます。しっかり上昇すればこの考えは正しいと言えます。
<6.安全資産の現金化のタイミング>
経済状況がよくない時に上昇するとされる安全資産ですが、下落したばかりの時は債券と金(ゴールド)が上昇しました。ところが、ゴールドは週後半急落しました。
この要因とされているのが「ゴールドの現金化」です。筆者は株価が下落してもゴールドなどの安全資産が上昇するはずだから資産減少が軽減できるし、場合によっては「買い増しの原資」になるともくろんでいたのですが、この動きを踏まえると「現金化は皆が考えていること」と捉えた方が良さそうです。
つまり買い増し資金の調達タイミングは株価が下落した時ではなく安全資産の価格が上昇している時だと分かります。これが一番勉強になったかなと思いました。
資産配分の組み方の勉強をもっとしないといけないなと。これは今後またいつかやってくる暴落局面で役に立つはずです。
恐らくは
・急落局面では安全資産の現金化は難しい(損失も覚悟)
・長期低迷局面では教科書通り安全資産が上昇するので、自分の好きなタイミングで現金化すれば良い
と考えれば良いと思いますが、検証が必要かなと思います。リーマンショックのケースだと「時間差」で上昇しているので、後者のパターンだと時間をかけて取り組んだ方が良さそうです。