コロナウイルスの影響が徐々に業績面で出てきました。
アップルは春節明け後の工場再開の状況が捗々しくないことから売上高目標が達成できず(つまり、予測よりもマイナスに終わる可能性が高いと踏んでいる)、早々と白旗をあげることになったということです。
コロナウイルスの患者数はピークアウトしたとも言われていますが、まだまだ終息に向かったとは言えない状況です。
このため中国市場に進出している企業、中国市場で一定の売上をあげている企業にとっては逆風となります。
アップルは
・iPhoneなどの商品販売
・商品製造
の両面で中国市場の影響を受けます。2019年は米中貿易戦争の影響を受けていた点からもそれは明らかです。
アップル以外にも
・NIKE
・ディズニー
といった企業はアップル同様、あるいはそれ以上に影響を受けると思われます。
問題はこの影響がいつまで続くかです。
1-3月期のマイナスは仕方ないと思います。企業側も織り込んできていると思います。4-7月期も終息状況次第では影響続くと思います。
ただそれ以上に長引いた場合、回復するまでに相当時間がかかることになり痛手となってしまいます。
<どう対処するべきか?>
とは言え、
・短期投資の方針
・グロース投資で上昇益を狙う方針
でない限りは今回の問題に関しては「静観」が妥当だと思います。
短期投資、グロース投資の場合はルールに従ってマイナスが拡大しないうちに手を引くべきです。
長期投資の場合は一時的(場合によっては年単位)な調整によるマイナスは受け入れるしかないと思います。企業の取り組み次第ではありますが、余程変なことをしない限りは「コロナウイルスによる中国市場の要因」にマイナス材料が限定されるはずなので、慌てて売るのは回避した方が良いでしょう。
資金的に余裕があれば、下がったのを受けて買い増すというのも手ですが余裕がない場合は静観が良いと思います。
静観した上で、企業の取り組み。特に中国市場のマイナス影響をどうやってリカバリーするかに着目した方が良いと思います。それが結果的に当該企業の取り組み力・改善力の評価に繋がるからです。
アップルは
こちらでも書きましたが、マイナス要因があるとそれをキッカケに改善する力を持った企業です。一時的なマイナスは止むを得ないと思いますが、下がったままずっと過ごさないといけないといったところまではいかないと見ています。
とは言え、マイナス要因が「中国問題」に限定されているのか、それ以外の要因も関係しているのかはシビアに見ていく必要があり評価が難しくなってくると予想されます。