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【資産作り投資】長期投資において手数料が無視できない理由

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少し間が空いてしまいました。

今とあるセミナーに入っているのですが、そこで投資に関する検証資料を作成する依頼を受けておりましてその作業を連日取り組んでいました。

 

今回はそこから得た学びをお伝えします。

 

・WealthNavi

・THEO(テオ)

といったロボアドバイザーは口座開設の申し込みを行い、お金を口座に入金し投資開始の設定をすれば後はほったらかしで資産運用をしてくれるというサービスです。

 

非常に楽です。リバランスやポートフォリオ調整もやってくれるので、投資に慣れていない人にとっては至れり尽くせりのサービスです。

 

筆者も実施していた時期がありました。

 

ただ今は止めています。

 

<何故止めたのか?>

理由は2つです。

 

1.投資先を自由に選べないから

 

2.手数料が高いから

 

今回は「2.手数料が高いから」について掘り下げます。

 

<ロボットアドバイザーの手数料>

WealthNaviもTHEOも手数料は年率1%です。

資産運用総額に対して毎月年率1%の手数料がかかります。

 

これが積み重なると結構な負担になってきます。

 

toshincost.net

このサイトは投資信託にかかる経費(手数料や信託報酬など)を設定し、一括投資・積立投資のシミュレーションをすることができます。

 

投資商品のパフォーマンスとして期待収益率を設定し、毎年期待収益率分パフォーマンスを挙げたとして最終的に資産がいくらになるかがわかるのですが面白いのは「いくら経費がかかったのか」も表示してくれます。

 

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こんな感じです。

この結果は

・初期費用10万円

・毎月5万円積立

・期待収益率5%

という設定。

 

ファンドAはロボアドバイザーと同じ年率1%の手数料。

ファンドBはロボアドバイザーと同じ投資商品を証券会社で「個別に」購入した場合の平均手数料(0.18%)。

を設定した結果です。

 

なんと300万円以上の差がつきました。

 

ポイントは「同じ商品を購入している」という点です。

違いは手数料のみです。手数料が0.82%違うというだけで10年でこれだけの差がつきました。

 

<ロボアドバイザー最大の弱点>

ロボアドバイザーは

・購入商品の選定

・商品の購入

ポートフォリオ管理(その人のリスク許容度に応じた配分調整)

・リバランス

を自動的にやってくれます。

 

これらを自力でやる手間を省いてくれるのでその分手数料に乗せているということになります。

 

手数料1%が高いかというとそれも違います。銀行で扱っている投資商品によっては3%とか5%とかそういった費用がかかるものもあります。

アクティブ運用の商品から比べたら1%は良心的とも言えます。

 

ただそれでも高いのです。

 

理由はETFの経費率の低さです。

例えばVOOというS&P500に連動したETFの経費率は0.03%です。1%と比べたら圧倒的に低いです。

 

ローンの利息もそうですが、利率の差は非常に大きいです。

費用にかかる利率は小さければ小さいほど、運用する期間が長ければ長いほど影響度が大きくなります。

 

ロボアドバイザーは商品・サービスとしては良心的でもランニングコストの部分が最大の弱点と言えます。

 

<ロボアドバイザーは止めた方が良いのか?>

筆者の見解は

(ロボアドをやっても良い人)

・投資に不慣れで何を買ったら良いか分からない人

・投資に関する面倒な部分は一切排除したいと思っている人

・銀行の貯蓄の感覚で投資をしたい人

 

(ロボアドをやらない方が良い人)

・投資商品の仕組みがある程度分かっている人

・証券会社に既に口座を持っている人

・負担をかけても投資の収益(パフォーマンス)を少しでも高めたいと考えている人

 

という分類になるかなと思います。いずれにしても手数料の差を認識してから始めた方が良いです。

 

またロボアドバイザーはNISA非対応なのでNISA、つみたてNISAをやる場合はロボアドバイザーを選ぶことがそもそもできません。

 

<長期投資における重要ポイント>

これまでの話を踏まえると手数料が極めて重要だということが分かります。

 

投資商品の性質上、ある程度手数料がかかってしまうものものあるので最小を追い求めるのは難しいですが長期投資をやるのであればそこにかかる経費・ランニングコストを重視した方が良いです。