筆者の資産運用の方針は
・リスク資産(株やETF)
と
・安全資産(債券、金、現金)
のバランス確保です。
安全資産を確保しているのは「万が一の備え」です。
金融資産投資の中でリターンを最も得られるのは株式ですが、株式はリターンが大きい分、下落幅も大きいので数年サイクルでやってくる暴落によって保有資産にダメージを与えます。
これに備えるのが安全資産の役目です。
つまり、株式投資の下落に保険をかけておくことで資産全体のマイナス幅を減らそうという試みです。
ただしその分、得られる最大利益は減少します。
残念ながら全てに良いところ取りのベストな投資商品はありません。
これまで筆者は金と銀のETFに投資をして安全資産を確保していましたが、ある程度資産がまとまってきたので「実物資産」に移すことに決めました。
<ETFから実物資産に移した理由>
・資産の裏付けができる為
・値上がり益狙いなのであれば、価値が保持される実物の方が優位と考えた為
実物資産は価値が暴落することがない限りは、ほぼ購入価格の価値が保持されます。
金や銀は希少性の高い貴金属なので元本割れの可能性はありますが、ある日価値がほぼゼロになるようなことは価値観の大転換が起きない限りは発生しません。
ETFと実物の金銀はほぼ同じ価格推移ですが、ETFは株式と同様に金融資産の扱いなので、実物資産のような裏付けのない資産です。この不安感を取り除くために実物の銀を購入する方針に切り替えました。
またETFであっても実物であっても銀投資は「値上がり益」しか期待できません。
なので長期保有のメリットが低いのですが、価値を保持する実物の銀を保険として保有しておいて「いざという時の備え」を用意した上で安心してリスク資産投資に臨める環境を作りました。
<現物銀の購入>
筆者はSBI証券で銀を購入しました。
SBI証券にしたのは
・口座開設の手間軽減(SBI証券に既に口座を開設している人は申込手続きが簡単)
・資金移動の手間軽減(SBI証券の口座にある資金を金・銀購入用口座に移すことで購入可能)
という2点を優先したためです。
銀貨・銀地金を購入するために田中貴金属などの口座開設も検討したのですが、保管の問題もあり証券会社の口座でまずは始めてみることにしました。
一定の資産が貯まったところで銀の買い増しや金を購入することがあれば再度検討しようと思います。
まずは50万円分(手数料込み)購入しました。
ポートフォリオの約10%を銀に割り当てています。
全天候型ポートフォリオ
株式:30%
中期債券:25%
長期債券:30%
金:7.5%
コモディティ:7.5%
銀は金とコモディティの中間の性質を持っているので、金+コモディティ=15%までは保有してもバランスを崩さない範囲として経済動向を睨みつつ、銀保有率を上げていきます。