SPTM(SPDR ポートフォリオ・トータルストック・マーケット)というETFについて紹介します。
筆者は資産作り投資(長期積立投資)ポートフォリオとして
株式
短期・中期債券
長期債券
金・コモディティ
の4つのジャンルに分散投資をしていますが、その中の株式に組み込んでいるのがSPTMです。
SPTMはアメリカの株式市場全体に投資をしているもので、SPY・VOOといったS&P500に連動した株式ETFよりも取扱銘柄数が多いです。
(購入している理由)
・価格が安い
・信託報酬も安い
これに尽きます。
株式ETFに関しては好調さを今後も持続すると思われる米国株を優先するしかないため(長期的目線で予想すると、好調さはかなりマイルドになると思われますがそれでも他の国よりは安定している)ETFから選ぶ場合、米国株式の何かしらの指数に連動したものに投資する方がリターンが得やすいです。
なので取扱数が多いS&P500に連動したETFをコツコツ積み立てるのが最も手間のかからない資産を増やす方法ではあるのですが、価格はそれなりに高いです。
(SPTMの株価)
(VOOの株価)
違いははっきりしています。
そして双方のグラフを見て気がついた方もいらっしゃるかもしれませんがVOOとSPTMの価格推移傾向は似ています。
こちらはSPTMと同じアメリカ市場全体に投資するVTIというETFの価格推移ですがSPTMとほぼ同じであることが分かるかと思います。
今後時間が経過するにつれてVOOとVTI・SPTMの株価推移は微妙に変わってくる可能性があります。今まで一致していたのはアメリカ全体が好調な10年を過ごしていたので市場の推移とS&P500銘柄の推移はほぼ一緒になっていたのですが、今後状況が変わってくるとS&P500以外の銘柄特に中小の株の値動きが影響してくる可能性があります。
なのでSPTMはVOOやSPYの代わりになりますよとは言いづらいですが、VTIとはほぼそっくりなので「VTIよりも割安ですよ」とは言えるのかなと思います。
(SPTMの信託報酬)
SPTMの信託報酬は0.03%です。先ほど紹介したVOOやVTIも0.03%なのでランニングコストは非常に低く抑えられています。
信託報酬は長期的に投資する際にバカにできない要素なので、類似のETFとの差は注意しておきたいところですがそこもクリアしています。
(SPTMの構成銘柄)
SPTM 銘柄 - SPDRポートフォリオ・トータル・ストック・マーケット 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
こちらに掲載されていますが
アップル
アマゾン
VISA
P&G
J&J
といったところが上位にラインナップされています。
ランニングコストも購入価格も低いですが、米国全体に投資し景気拡大・好調局面でメリットが得られるETFとして毎月積立の対象としています。資産作り投資に組み込んでいる銘柄は長期に保有し、基本的にはリバランス以外は売却・組み替えは行わない方針です。
将来アメリカ全体が沈んでしまい、代わりに台頭する国が現れた時にはポートフォリオの見直しが必要ですが、そのような経済状態になった場合はそもそも資産作りのやり方を一から見直さないといけないので恐らくは新たに伸びてくる国の株式ETFを追加するのが見直し案になるのかなと思います。