ピーター・リンチ
レイ・ダリオ
ウィリアム・オニール
日本だと村上世彰氏や広瀬隆雄氏など有名ですが、彼らに共通しているのは「明確な投資方針と哲学」を持っていることです。
それゆえに著作がヒットしたり、方針や哲学に共鳴した支持者が彼らのやり方を真似たりアレンジしたりして投資法というものが生まれてきます。
このブログもそうですが、Twitterやブログを通じて投資方法や考え方についてあーでもない、こうでもないと議論することも投資の楽しみの一部と言えます。
良し悪しは別としてそれが興味を引き付けて長続きさせる要因となるのであれば、大きな損失を招くようなことにならない限り良いのではと思います。
さてタイトルにある「学ぶ際の注意点」について解説します。
バフェットはバリュー投資家として名を馳せています。バリュー投資は「企業価値に対して株価が割安な企業に投資し、企業価値に見合う株価になることで収益をあげる」投資方法です。
オニールが提唱しているのは徹底したチャート分析、そして「上昇する銘柄に順張りで投資をすること」という方針です。
バフェットの考え方とオニールの考え方は一見すると相反するものとなります。
ですが、根っこの部分では繋がっています。それは「企業・銘柄を徹底的に調べること」です。購入ポイントに対する考え方は異なるように見えますが、共に「これから上昇するであろう先を見極める」点は一緒です。
つまり、投資家が述べていることの背景を丁寧に読み解く必要が(実は)あります。
投資法は様々ありますが、実績を挙げている投資家の考え方は相当に奥が深いです。著作を読み込むとそれが見えてきます。
なので、真似をするにしても単に書かれていることから、分かりやすい内容をつまみ食いするのではなく、「何故こう述べているのか」を少しでも理解することに注意を払う必要があります。
さらに著名投資家のポートフォリオを真似をするというやり方もありますが、例えばバフェットのポートフォリオを真似する場合、検索すればどの銘柄に投資しているのかは分かりますが公開されている情報は「購入したタイミングよりも後」である点に注意しないといけません。
なのでポートフォリオを完コピすることはできても、購入タイミングまではコピーできないため、収益は必ずしも一致しません。バフェットの背中に乗っかりたいのであればバークシャー・ハサウェイ社の株式(BRK.B)を購入した方が確実です。
筆者も有名投資家の哲学を少しでも体現しようと、著作を読み込んでいますが何回も読み込んでようやく一部理解できたかどうかという段階だと自覚しています。
手っ取り早く収益をあげるのであればやはりインデックスファンドにコツコツ投資した方が結果的に早くリターンが得られます。それでもなおハードルが高い個別株投資に学びながら挑んでいるのは儲け以上に「学ぶことが面白い、興味深いから」という点に尽きます。
知的好奇心を満たすために投資をしている要素の方が強いです。もちろん収益が右肩上がりにプラスになるに越したことはないのですが。