ETFをコツコツ積み立てて資産を増やしていく「資産作り投資」は基本的に手をつけないことを前提としています。
なぜなら手をつけるとリターンが落ちてしまう可能性が高まってしまうからです。
ただし1つだけ例外があります。それはリバランスです。
リバランスとは?
・・・ポートフォリオを最適なバランスに修正すること。元々設定していた投資配分比率に戻すことです。
リバランスをした方が良い理由は長期積立投資を掲げているWealthNaviで詳しく解説しています。
なぜ長期投資には「リバランス」が必要? | ロボアドバイザーならWealthNavi(ウェルスナビ)
複数の商品を組み合わせて購入してポートフォリオを形成するため、時間が経つと配分比率は崩れていきます。崩れてしまうとリスクバランスも崩れてしまい、予期せずマイナスとなってしまう可能性があります。
元々受け入れていたリスク許容度に合わない成果となるだけでなく、「最終的なリターン」にも影響してしまうため、リバランスを行います。
リバランスは半年〜1年おきにやると良いですが、これは人それぞれだと思います。
あまり頻繁にリバランスしてしまうと手をつけたのと変わり無くなってしまうので、間隔を開ける方が良い場合もあります。
季節要因を排除するため、リバランスの時期と間隔は変えない方が良いと思います。
リバランスのやり方は2つあります。
1.配分が増えすぎた分を売却し、少ないものを購入する(あるいは高くなったものを売却し、安くなったものを購入する)
元々のポートフォリオが
・株式:30%
・債券:50%
・金:20%
だったものが、
・株式:40%
・債券:35%
・金:25%
となっていた場合、株式を10%・金を5%分売却し債券を15%購入するやり方です。
2.買い増しをしてバランスを調整する
上記例ですと株式・債券・金を買い増して、元のポートフォリオバランスに戻すというやり方です。
1.は売却時に税金がかかってしまうため、その分収益が(一時的に)下がってしまいます。また手数料もかかるので注意が必要です。メリットは微調整する時以外追加の資金が不要であることです。
2.は購入時手数料以外は費用がかからないですが、追加購入のための資金が必要です。
メリット・デメリットを理解した上で、リバランスを実施してください。
なお、リバランスに適した時期はないですが、ボーナスシーズンは資金が増えるので増えた資金を追加購入に充られる上にリバランスを忘れることもないのでオススメです。
特に冬のボーナスシーズンは、年末に向けて「総決算」のムードが漂いますし、新しい年に向けて綺麗なポートフォリオにしておこうという心理が働く方もいると思いますので、キッカケになるのではないでしょうか。