投資は
・資産作りのための投資
・楽しむための投資
の2種類あります。
楽しむための投資はこれまで紹介しているような個別株の投資などが対象です。企業の分析をしたり、良いところ・悪いところを探ったり、成長のストーリーを想像したり、株価の上昇・下落に一喜一憂したりというところに面白味と楽しさを見出す投資です。
資産作りのための投資というのは楽しむ投資とは違い、「将来と生活の安定」をもたらすことが目的です。
なので
・確実性
・安定性
・なるべく損失を出さないこと
を考える必要があります。
貯蓄よりも収益を増やすようにはしたいですが、プラスとマイナスを行ったり来たりでも困るのでじっくり時間をかけて右肩上がりに収益をあげるようにしないと意味がありません(貯蓄をした方が良いということになってしまうので)。
これまで挙げたキーワードに合致するのがETFや投資信託への投資です。
しかもインデックス・ファンドへの積立投資が資産作り投資にマッチします。
・個別株、商品よりもリスクが少ないため
・市場連動指数を上回ることを目標とするアクティブ・ファンドは結果的にインデックス・ファンドを下回る可能性が高く、指数付近狙いの方が優位に立てるため
・銘柄選定に時間をかけなくて済むため
・投資信託の場合、金額を指定する貯金感覚で投資できるため
あれこれ考えずにとりあえず投資をしたいということであればS&P500に連動したETFや投資信託に毎月決まった額を投入してほったらかしておけば、年3~7%程度は上昇します。経済動向によって結果はバラつきますが、ほったらかしなので無視。
というやり方で全然問題ないわけです。
大事なのは
・とにかく「早く始める」こと
・目先の結果を「気にしない」こと
です。
年数%の緩やかなペースで上昇させるので、「時間はしっかりかける」必要があります。なので早く始めた方が有利です。複利効果を考えると時間をかけた方が収益を増やす確率は高まります。
また目先の結果を気にして投資先をコロコロ変えてしまうと、リターンが悪くなります。
あくまでこれは資産作り投資の話です。楽しむ投資の場合、集中投資・短期投資など様々な投資法を活用して自分で楽しみながらやる方が良いですが
・老後対策資金
・将来のまとまった支出に備える資金
に関してはなるべくリスク・リターンの振れ幅を少なくしたいので、ETF・投資信託の積立をオススメします。
なお、ETF・投資信託に関してはレイダリオが推奨する「全天候型ポートフォリオ」の配分
株式:30%
中期国債:15%
長期国債:40%
金:7.5%
コモディティ:7.5%
を意識しておくことをオススメします。
資産作り投資は長い期間かけるので、下落幅が小さい方が慌てずに済みます。
株式(景気が良い時に収益増)
中期国債(インフレのヘッジ)
長期国債(デフレのヘッジ)
金(不景気の時に収益増)
コモディティ(インフレの時に収益増)
という強み(と弱み)が異なる商品を組み合わせた方が、下落幅を抑える効果が高まります。
結果はS&P500と大差はなく、1商品を買えば済むのにわざわざ5つETF(投資信託)を買わないといけないので手間とコストの問題が出てきます。
大事なのは「損をしないこと」なので下落幅が小さく、経済動向が悪くなっても慌てずじっくり構えていられるメリットを重視するべきというのが資産作りのための投資の根幹にあります。