コア・サテライト投資の続きです。
1.サテライトとしての個別株投資
個別株投資は投資した企業のパフォーマンスが株価・収益に直結するため、ETFや投資信託よりもリスクとリターンの振れ幅が大きいです。
なので、
・様々な観点で分析が必要だし、買った後も動向を追いかける必要がある
・だけど企業の動向を追いかける楽しみもできる
手間がかかる分、充実感が得られるというというやつです。
リスクがあるし手間もかかるので個別株投資は
・多くの銘柄に分散すること
・1つ、2つといった少数に集中すること
は避けた方が良いと思います。位置付けもコアではなくサテライトが適切なのかなと。
私の中では5~8銘柄ぐらいがちょうど良いのかなと思います。
ある程度セクターを分散させるとなると3,4銘柄ぐらいだとちょっと足りないかなと。
サテライトなので「売却・入れ替え」も行います。コアは簡単に入れ替えないと覚悟を決めたものが対象ですが、サテライトに位置付けたものに関しては「良いものはそのまま。ダメならスパッと諦める」ことがポイントになってきます。
継続と諦めの基準は人それぞれだとは思いますが。
2.個別株の保有基準と売却する基準
<保有基準>
・財務状況、収益状況に問題がないこと
・キャッシュフローが良いこと(目安はフリーキャッシュフローが右肩上がり、かつ営業キャッシュフローマージンが15%以上あること)
・企業の取り組み内容が(自分なりに)良いと思うこと
数字も重要ですが、それ以上に保有しても良いと思わせてくれる材料の方を重視しています。こちらについては後ほどもう少し詳しく書きます。
<売却基準>
・決算の内容が2期連続で悪いこと
・購入平均価格から8%以上価格が落ちること
基本的には決算の状況次第です。企業の取り組み自体に問題なくても市場の状況が芳しくないために売却基準に達した場合は一旦売却するものの、買い物リストからは外さず再購入も有り得ます。
取り組み自体が変わってしまったり、成長材料が無くなってしまった場合は銘柄の入れ替えを考えます。
3.取り組みがよく、成熟過程にある企業に投資する
保有しても良いと思わせてくれる企業ということは、当然ながらその企業について詳しく知っておく必要があります。
さらに投資なので「将来性」「中長期的にどうなっていくか」を予想し、納得したものにお金を投入していきます。
私が特に重視しているのは「成長から成熟へと向かっているか」どうかです。
購入するしないの最初の判断基準は
・取り組み内容が理解できること(訳のわからないものはパス)
・取り組み内容に好感が持てること
ですが、OKだった企業でも業績が横ばい状態だったり衰退に向かっていたりしていたら意味がありません。
なぜなら購入する目的が「資産の拡大」だからです。
期待して買ったのだから伸びて欲しいと思うものです。
ただ成長も大事ですが、長い期間保持したいと思っているので成長が長続きして欲しいとも思います(欲張りですが)。
なので、「成長期から成熟期に向かっている」企業であれば右肩上がりに成長する期間が長く確保され、中長期的にスパンで投資ができると踏んでいます。
企業が成熟するためには相応に材料がないと難しいです。
・収益を確保する材料が多い(あるいは強固である)
・トレンドに左右されないブランドの強みがある
・収益確保のルートを複数持っている(一国に依存しない)
・歴史を積み重ねておりノウハウが豊富
・危機的状況を乗り越えている
などが材料として挙げられます。
数字に加えてこれらの判断材料を加味して個別株投資する企業を選んでいます。
成熟期、あるいはこれから成熟期に入る企業(自分なりの基準ですが)なので長く楽しめる動向を追いかけて楽しいと思える企業として私が今選んでいるのは
・アップル
・VISA
・P&G
・コカコーラ
です。ある程度守りも意識していますが、成長性がありかつそれが長続きすると予想した企業です。